中畑De執念スクイズでCS争い残った

 「中日0‐2DeNA」(14日、ナゴド)

 執念の采配で白星をもぎ取った。DeNAは八回にスクイズで決勝点を奪い、連敗が3でストップ。CS争いに首の皮一枚で生き残り、4位の中日には1・5差に迫った。中畑監督は「してやったりです。ナイスゲーム!」と、満面の笑みを浮かべた。

 ワンチャンスを生かした。両軍無得点で迎えた八回、1死一、三塁。息詰まる展開で、指揮官の冷静な読みが光った。「三塁走者が鶴岡だし、相手もまさかと思っているはず」。カウント0‐1からの2球目に、スクイズを指示。荒波が外角球に食らいつき、待望の1点を呼び込んだ。

 自慢の強打は封印。八回は、チャンスメークも小技だった。先頭の鶴岡が意表を突くプッシュバントで一塁内野安打。「ツル(鶴岡)のバントであきらめない雰囲気が出た」と指揮官。フィールディングに難のあるカブレラを、スモールベースボールでなぎ倒した。

 前カードは巨人に3連敗。やけ食いの影響で、体重に比例して発汗量も増加した。背中には湿疹を発症。試合前は目の下にクマをつくり「体はストレスを感じているんだろうな。背中がかゆくて、なかなか眠れないんだよ」と苦笑いした。

 3位・広島とのゲーム差は5。悲願のCS進出へ、厳しい状況に変わりはない。それでも、中畑監督は「ミスを少なくすれば、勝ち試合につながるんだ」と前を向いた。残り17試合。執念を結集し、奇跡の扉をこじ開ける。

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