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菊花賞をゴーイントゥスカイで制した上原佑師の次の一手に注目 「競馬オタクみたいなところがある」と自ら認める競馬好き

菊花賞を制して武豊と握手する上原佑師(右)
菊花賞を制して武豊と握手する上原佑師(右)
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 「喜び過ぎちゃって、疲れていたみたいです」。菊花賞(10月25日・京都)をゴーイントゥスカイで制した翌週の金曜朝、美浦トレセンの調教スタンドに姿を見せた上原佑紀調教師(36)=美浦=は苦笑いを浮かべた。木曜は体調を崩していたという。それほどの歓喜だったのだろう。開業4年目でG1初制覇。平成生まれの調教師としても初の快挙だった。

 父はダイワメジャーなどを育てた上原博之師(69)。日大では馬術に打ち込み、卒業後は獣医師として勤務し、牧場や欧州でも経験を積んだ。獣医師を続ける道や馬術選手の道もあったが、「全部を生かせるのは調教師だと思ったんです」と父と同じ道を選んだ。

 その素顔は、自ら「競馬オタクみたいなところがある」と認める競馬好き。「月曜にはグリーンチャンネル(競馬専門チャンネル)の全レース映像を見ますし、自分の厩舎のレースも見返しています。それぞれの敗因を自分の中で分析するようにしています」と語る。

 ゴーイントゥスカイが秋初戦のセントライト記念で見せた右にモタれる面も、菊花賞までに修正を図った。中間に取り組んだのはフラットワーク。馬術の要素を取り入れ、体のゆがみや口向きを整える運動を全馬に課しているという。その成果が表れたのか、菊花賞の直線は馬群をさばいて真っすぐ伸び切った。

 英国研修で世話になったW・ハガス師を、理想のホースマンと仰ぐ。その背を追うように、調教メニューやカイバを1頭ごとに変え、個性に合わせる。厩舎内ではクラシック音楽をかけ、スタッフの昼休みも長めに取っている。「人と接しない時間も、馬のプライベートとして大事にしたい」。開業初年には、こんな話もしていた。「鼻差で勝敗を分けるのは、精神面が鍵になってくるのかなと思っています」。初のG1タイトルは、くしくも鼻差の勝利だった。

 10月30日の朝、ゴーイントゥスカイは美浦のダートコースを軽く1周して、レース後も元気いっぱいだ。「デビュー当時は馬体に水っぽさが残っていましたが、体のメリハリがついてきました」と指揮官。次走については今週中にも発表できるという。菊花賞馬の次の一手に注目が集まる。

 36歳にして今年のダービーに管理馬4頭を送り出し、秋には菊の冠をつかんだ若きトレーナー。上原佑厩舎の躍進は始まったばかりだ。(デイリースポーツ・刀根善郎)

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