【オークス】今村聖奈 女性騎手クラシック初Vへ ジュウリョクピエロに見合った騎手でありたい 一分一秒をかみしめて
「オークス・G1」(24日、東京)
クラシック初騎乗となる今村聖奈騎手(22)=栗東・寺島=が快挙に挑む。コンビを組むジュウリョクピエロは、前走で忘れな草賞を2馬身半差で快勝して芝では2戦2勝と底を見せていない。舞台は府中の2400メートル。芝変わり&距離延長で能力を発揮しているパートナーにとっては、秘めたポテンシャルを最大限に生かせる絶好のシチュエーションだ。勝てば女性騎手として初めてのクラシック制覇。このレースに懸ける熱い想いをお届けします。
◇ ◇
-女性騎手初のクラシック騎乗。反響は。
「たくさんの人からオークスのジュウリョクピエロに関して声を掛けていただいています。日常でも彼女のレースがあるということが頭をよぎることの多かったこの1カ月でした。注目されていることはありがたく思いますし、一分一秒をかみしめて、有意義な時間を過ごすように心掛けています」
-忘れな草賞は後方から鮮やかな差し切り勝ち。振り返って。
「レースでは乗りやすいけど、テンション面でモロさがあるので、いかに体力を温存してゲートインできるかを心掛けました。1勝クラスの時は、うまく誘導できなかったところもありましたからね。そこは気をつけました」
-能力の高さを証明したレースだった。
「脚力のある馬ということは分かっています。ただ、多頭数、直線に坂のある阪神コースでどうなるだろうと思うところもありました。そのような気にしていたことを払拭するような走りを見せてくれました」
-今回の舞台は東京芝2400メートル戦になる。
「今回は初めての東京、初めての距離、初めての2400メートル戦と未知の部分がたくさんあります。馬のリズムを大事にして走らせてあげたいと思っています」
-初めてまたがったときの印象は。
「デビュー前の初めての追い切りから、馬に求めることがない感じでした。だいたい1本目の追い切りでは、物見をしないようにする、最初は我慢をする、直線で手前を変えられるようにする、『ゴールがここだよ』と指示して、そこまでしっかり走らせてあげるなど、こちらが教えてあげることが多いのですが、彼女に関してはあまり教えることがなかったです。動きも最初は直線でアップアップになる馬が多いけど、手応えも良かったです。いい馬という印象でした」
-デビューはダート。
「おばあちゃんが帝王賞(03年)を勝ったネームヴァリューで、母系がダート血統だったので新馬戦はダートでした。ただ、追い切りの時からシュッと脚が速くなるところがあったので、先生には芝でも良さそうですよと話したことを覚えています」
-今村騎手は今回が3度目のG1挑戦でオークス騎乗は初めて。騎乗依頼が来たときの心境は。
「率直にうれしかったです。クラシックは18頭の枠しかなく、上位ジョッキーに依頼が集まります。その中でいい結果を出していない私に騎乗依頼をしてくださったことに感謝しています」
-オークスに思い入れはある。
「父(今村康成元騎手)が調教助手として調教に乗っていたメイショウマンボが13年にオークスを勝ちました。父がジョッキーを引退した後は、あまり競馬を見ることがなかったなかで、再び競馬を見るようになったきっかけになったのがメイショウマンボでした。それで私が勝手にオークスには縁を感じています。毎年、この時期になると、その時のことを思い出します。まだ馬に乗り始める前でした」
-ジョッキーになるきっかけになった。
「当時は勉強もしないで遊ぶことに夢中でしたが、それがきっかけで競馬を見るようになり、メイショウマンボはその後に秋華賞とエリザベス女王杯を勝ちました。私は小学4年生の終わりくらいから馬に乗り始めるようになって、その時はメイショウマンボの帽子とジャンパーを着て乗っていました。競馬との距離を縮めてくれた1頭であることは間違いないです」
-お父さんのことをどう思っている。
「この業界の先輩であり、人生の先輩です」
-オークスではどんなレースをしたいか。
「彼女(ジュウリョクピエロ)に能力があることは誰もが分かっています。彼女に見合った騎手でありたいです。彼女の走りを邪魔しないように、サポートしてうまく走らせてあげたいです」
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