【ＰＯＧ】今年の世相馬券はロイヤルファミリー？（美浦発）

　競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、木村拓人（美浦）と塩手智彦（栗東）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

　いよいよ令和７年もオーラス週。今年はフォーエバーヤングがサウジＣ、ＢＣクラシックとダートの最高峰レースを勝利。ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」も大きな話題となりました。そのロイヤルファミリーで最大目標となっていたのが有馬記念。よく世相がつながってくるとは言われますが、大谷翔平のドジャースがワールドシリーズ連覇ならレガレイラ、日高つながりならメイショウタバルと、いろいろありそうですね。しっかり予想するのもいいですが、有馬ならではの考えで馬券を買ってみるのもありだと思います。

　さて先週の朝日杯ＦＳはカヴァレリッツォ（牡、吉岡）がデイリー杯２歳Ｓ２着からの逆転に成功して勝利。これでサートゥルナーリア産駒はＧⅠ初制覇となりました。エピファネイア、リオンディーズに続いてシーザリオの子は本当に優秀ですね。いずれ血統表のどこかにシーザリオが必ずいるよねっていう時代もそう遠くない未来に訪れるかもしれません。今年の朝日杯はフルゲートに満たないレースとなりましたが、上位陣はかなり濃いメンバーがそろっていたように思います。今後の活躍にも期待したいところです。

　ひいらぎ賞はリオンディーズ産駒のクレパスキュラー（牡、栗田）が快勝して２連勝としました。道中はコントロールの難しさを見せていましたし、まだまだ課題はありそうですが、潜在能力は相当に高いですね。今後の成長に期待したいところです。

　２０日の中山芝２０００ｍの新馬戦はプラウディッツ（牝、田中博）が快勝。キタサンブラック産駒で線がシャープでしたから、まだまだこれから良くなりそうです。

　２０日の中山芝１８００ｍの新馬戦（牝馬限定）はリュクスパトロール（牝、加藤士）が９番人気の低評価を覆しての勝利。見事な逃げ切りでしたね。人気を集めていた４億円ホースのダノンアスコルティ（牝、萩原）は４着。直線で伸び切れませんでしたが、良血馬だけに今後の成長にも期待したいところです。

　２０日の中山ダート１８００ｍの新馬戦はゴールドブレイズ（牡、浅利）が勝利。牡馬にしては細身と思って見ていましたが、祖母が重賞２勝馬アルコセニョーラなんですね。小柄でシャープながら牡馬と戦っていた馬ですからね。もう少し早く気づくべきでした。関係者の皆さま、おめでとうございます！

　２１日の中山芝１６００ｍの新馬戦はロデオドライブ（牡、辻）が勝利。サートゥルナーリア産駒で辻厩舎と北村宏騎手のコンビだと今年の毎日杯を制したファンダムを思い出しますね。初勝利も同じ舞台です。勝ちっぷりが良かったですし、これは楽しみですねー。

　２１日の中山ダート１２００ｍの新馬戦はファンシーズ（牝、尾形）が勝利。直線の反応が良く、完勝でしたね。いい競馬でしたし、次走も楽しみにしたいです。

　アイビーＳ３着のモノポリオ（牡、森一）はシンザン記念（１月１２日・京都、芝１６００ｍ）へ。鞍上はルメール。東スポ杯２歳Ｓで６着だったサレジオ（牡、田中博）はジュニアＣ（１月４日・中山、芝１６００ｍ）へ向かう。鞍上は戸崎圭。

　福島ダート１７００ｍの新馬戦を圧勝したロンギングフォユー（牝、大竹）は１月２４日の中山ダート１８００ｍの１勝クラスへ向かう。鞍上は引き続き荻野極。東京で新馬戦を勝った中舘厩舎のヴァリスマリネリス（牝）、ノーザンタイタン（牝）はフェアリーＳ（１月１１日・中山、芝１６００ｍ）へ向かう。（馬サブロー美浦支局・木村）