2025.07.12

白毛馬マルガがレコードで白星発進　武豊「いい馬。柔らかい。マイルの大きなレースを目標に」　半姉にソダシ＆ママコチャと２頭のＧ１馬

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　１２日に行われた函館５Ｒ（芝１８００メートル）の新馬戦で、半姉にソダシ＆ママコチャと２頭のＧ１馬を持つ白毛馬マルガ（牝２歳、父モーリス、母ブチコ、栗東・須貝）が勝利を飾った。

　五分のスタートから行き脚がついて、馬なりのまま単騎の逃げに。外からまくってくる馬もいて勝負どころで馬群が詰まったが、直線で鞍上の左ムチに好反応を見せて再び突き放し、３馬身差の完勝で１分４８秒１の２歳コースレコードをマークし、単勝１・１倍という断然の支持に応えた。

　半姉ソダシをほうふつとさせる純白の馬体。新たなスター候補の誕生に、武豊は「ホッとしました。注目度が高かったので。１・１倍はなかなかないからね。ディープ（インパクト）がそれくらいだったかな」と、かつての相棒の名を挙げながら胸をなで下ろす。レコードでの快勝発進に、「きょうは馬場が良かったからね。調教の動きも良かったし、無理してハナに行ったわけではないけど、ストライドが大きいからね。内でごちゃつくより、自分のペースの方がいいかなと思って、行きました。まだ口向きに若干難しいところがあるけど、素質は高いです。走りが前向きなので、そこのコントロールが今後の課題になってくると思います」と冷静にジャッジ。「いい馬です。柔らかいですね。距離はマイルあたりなのかな。マイルの大きなレースを目標にしていく感じかな」と、大舞台への飛躍を見据える。

　ソダシも管理した須貝師は「ホッとしました。（ハミを）かむところがあるので、距離の融通がどうかですね。僕自身としてはこの先、牝馬路線でいきたいかな。今後はノーザンファーム空港に放牧へ出して、成長を促しながら秋に備えたい。アルテミスＳ（１０月２５日・東京）あたりになるかな」と、次戦の候補を挙げつつ今後の見通しを語った。

　マルガの馬名の由来は、古代インドで用いられたとされるサンスクリット語で「道」となっている。