【POG】シュガークン距離延長で期待大!半兄はキタサンブラック(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
16日の若葉Sはミスタージーティー(牡、矢作)が好位追走から直線でスムーズに加速し、逃げた僚馬ホウオウプロサンゲ(牡)をゴール前できっちりかわしてV。この2頭が皐月賞(4月14日・中山、芝2000m)の優先出走権を獲得した。これで矢作厩舎は弥生賞ディープ記念2着のシンエンペラー(牡)を加えた3頭が本番へ出走をすることになりそうだ。
17日のフローラルウォーク賞は2番手を追走したエポックヴィーナス(牝、新谷)が逃げた2着馬をゴール前で首差かわしてV。着差以上に強い内容で、待望の2勝目を挙げた。師は「ペースが遅いなかで、前の馬をきっちりとらえられたのはセンスの良さ。力を示してくれました。勝ち切ったことは大きいですね」と愛馬の頑張りをほめたたえた。今後については「NHKマイルC(5月5日・東京、芝1600m)が目標。そこへ向けて、直行するかもう1戦するかは、馬の状態を見て、オーナーと相談をして決めたいと思います」と話した。2着モアナ(牝、高橋康)について、師は「中間に筋肉を痛めた影響もあり、七~八分くらいの状態でしたが、よく頑張ってくれました」と悔しさをにじませながらも、ギリギリまで踏ん張ったレースぶりを評価した。放牧を挟んで、次走はスイートピーS(4月28日・東京、芝1800m)を目指す。
今週は大注目の馬が出走するのでお伝えしたい。日曜中京9R・大寒桜賞(芝2200m)のシュガークン(牡、清水久)は、GⅠ7勝を挙げた厩舎の先輩キタサンブラックの半弟。もともと距離が延びていいタイプで、千六から二千に変わった2戦目が文句なしの勝ちっぷりだった。その点からもさらに距離が延びる今回の舞台は大歓迎。富松助手は「普段はおっとりしているが、ケイコの動きは抜群。能力が高く、(武)ユタカさんもとても気に入ってくれている様子。今度もいい勝負になると思います」と大きな期待を寄せた。
10日阪神の1勝クラス(芝1600m)で直線一気を決めたディスペランツァ(牡、吉岡)は、モレイラJとの新コンビでアーリントンC(4月13日・阪神、芝1600m)へ。田嶋助手は「(初の千六で)道中は後方からになるかなと思っていましたし、リズム重視の競馬。鞍上はイメージ通りだったようで慌てる様子もなく、直線は期待通りにはじけてくれました」と笑顔で振り返ってくれた。マイル戦で決め手に磨きがかかった印象で、重賞でも期待は十分だ。(馬サブロー栗東支局・塩手)
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