冬の京都 貴重な文化財今だけ特別公開

 建仁寺開山堂のふすま絵「龍虎図」
 妙心寺天球院で解説してくれる学生ガイドの谷優奈さん
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 今年は臨済宗を開いた臨済禅師が亡くなって1150年にあたることにちなみ、京都ではこの冬、禅宗寺院を中心に普段は見学できない庭園、仏像、ふすま絵、建築などさまざまな文化財が期間限定で特別公開される。日本の文化や芸術に影響を与えた「禅」。バスに乗って京都の観光地を巡る「京の冬の旅」で効率よく禅文化に触れた。    

 ◇   ◇

 【建仁寺開山堂】

 建仁寺は京都最古の禅寺で、花街・祇園そばにある。建仁2(1202)年、鎌倉幕府の2代将軍・源頼家が建立した。初めて来た建仁寺は静かで厳かで、めちゃくちゃ広い。祇園にこんな古いお寺があるとはまるで知らなかった。

 特別公開される開山堂は、栄西(ようさい)禅師がまつられた墓所。開山堂の横にある客殿ではふすま絵の「龍虎図」が必見だ。江戸後期の武士でもある狩野派の絵師・加藤文麗の作品。夜、1人でこの部屋で眠りたくないほどの迫力を感じる。

 寺の内部に入ることができるのは普段は檀家のみ。観光であれば外から楼門を見ることしかできない。公開すると美術品が傷みやすいのだそうだ。

 【妙心寺天球院】

 妙心寺は洛西・花園にたたずむ。広大な境内に40を超す塔頭寺院があり、天球院はその一つ。創建は寛永8(1631)年。姫路城主・池田輝政の妹・天久院のためにつくられた。建立の際に地中から球が出てきたことから天久院の「久」を「球」に替えて寺の名になったという。

 特別公開される禅宗建築の「方丈」は重要文化財。内部には152面にわたり、狩野山楽と山雪による障壁画が並ぶ。ただし、保存のため一部は複製品となっている。

 ここでは学生ボランティアガイドの谷優奈さん(20)が説明してくれた。京都女子大学に通う2回生。京都市内の大学生で構成する「京都学生ガイド協会」から派遣された。ガイドになるためには4カ月の研修を経るなど厳しい課程をふむ。谷さんによると、「竹虎図」の虎の絵は複製品。しかしながら、素人目にはまったく分かるものではない。

 日頃知ることのできない京都の魅力は期間限定だ。

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