駅そば巡礼「無芸大食」記者 無難に10杯
「青春18きっぷ」春のシーズン。「鳥栖駅5・6番ホームの『かしわうどん』が抜群にうまい」という情報を入手した鉄ッ子取材班。これは行かねばなるまい。なごり雪がちらつくなか、「無芸大食」記者らは総移動距離563・6キロ、約14時間の過酷な珍道中。「鉄の胃袋」を見せつけた。
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カップ麺にもなった姫路・えきそばを1分弱で完食。熱々のダシで胃袋が目を覚まし、いざ山陽本線を西へ。岡山の肉うどんは上品な関西風。盛りつけもきれいだ。
三原には開店直後の10時に入店。「まだダシが出てないかもしれないけど…」とおばちゃんが申し訳なさそうに天ぷらそばを出してくれた。駅全体を改装中の広島。多くのコイ党がマツダスタジアムに行く前に腹ごしらえをするというカープ赤うどんは赤い麺が目にも鮮やかだ。
某携帯電話会社のCMで有名になった光で「臨時休業」の貼り紙に立ち尽くし、さらに新山口は改装工事で駅そば店がなくなっていると女性駅員さんが教えてくれた。
“ガス欠寸前”でたどりついた下関では名物のふぐ天うどんが売り切れでかやくうどんをすする。細くやわらかいうどんにあっさりダシが優しい。
関門トンネルをくぐり抜け九州に上陸。門司のかしわうどんは甘辛いダシの上にボリューム満点のかしわ(鶏肉のミンチ)がどっさり。「ここのかしわうどんを食べないと九州に帰った気がしない」と多くの人が訪れるという。
小倉でちょっと“浮気”。九州ならではの「駅ラーメン」店に入る。とんこつのうまみたっぷりのラーメンは「バリカタ」などのゆで方も選べるのがうれしい。おばちゃんに「替え玉もあるよ」と勧められたが、先を急ぐので無念の辞退。
出発から約14時間。鳥栖駅5・6番ホームのかしわうどんにたどりついた。ここが一番うまいと言われる“秘密”を店のおっちゃんに尋ねると「どの店も味は一緒なんですけどね(苦笑)。(うどんが)たくさん出るからダシが微妙に変わってくるのかなあ」と“分析”。「うちのかしわは包丁で手切りしていて、ダシもカツオ、昆布の他に、しいたけも使っているんですよ」とちょっぴり秘密を教えてくれた。
年なのか、かしわを大盛りにしたせいなのか。10杯をすすり満腹の私を尻目に「意外と食べられましたね」と、甘い物は別腹とばかりに、お土産の博多銘菓「博多ぽてと」をほおばる菊池記者を見て開いた口がふさがらなかった。
