“鉄っ娘”記者 駅そば巡礼に緊急参戦

 鳥栖駅5・6番ホームの駅そば店
 鳥栖駅の月見うどん(420円)
2枚

 「青春18きっぷ」春のシーズン。「鳥栖駅5・6番ホームの『かしわうどん』が抜群にうまい」という情報を入手した鉄ッ子取材班。これは行かねばなるまい。某成人病予備軍で、ドクターストップがかかった中年記者に代わり、20代“鉄っ娘”記者が緊急参戦。なごり雪がちらつくなか、「無芸大食」記者と総移動距離563・6キロ、約14時間の過酷な珍道中。見事に8杯を完食して「鉄の胃袋」を見せつけた。

 ◇   ◇

 いったい何杯食べられるのか-。それもドラム缶体形の先輩記者と14時間も一緒だなんて…。不安と緊張から、わずか90分の睡眠時間で臨んだ初の駅そば巡礼は、姫路のきつねえきそばで幕を開けた。中華麺と和風ダシのやさしい組み合わせはホッとする味わいだ。

 雪が舞う車窓を眺めながら着いた岡山では、かけそばをすする。シンプルなトッピングだからこそ、もちもちした麺が引き立った。

 尾道はまだ店が開店前。慌てて降りたばかりの電車に飛び乗り、次の三原で月見うどんを注文。卵は緩い半熟状態。すすっているとホームに「マッサン」のラッピング列車が入線してきた。

 向洋の改札外で食べた赤うどんは細ネギが芝、だ円形のかきあげがバット、卵はボールをイメージしたという目にも楽しい盛りつけ。紅こうじで色付けし、広島カープを思わせる赤い麺はもっちりとして幸福感も感じさせる。

 光では残念ながら臨時休業だったため、下関まではお菓子を食べてコンディションを保つ。待ちに待った5杯目はもずくうどんを選んだ。地元でとれたもずくがたっぷり載せられ、磯のにおいを感じた。九州の玄関・門司に到着。故郷・大分を思い出すごぼう天そばにはかしわもたっぷり盛られ、おちゃめなおばちゃんの笑顔にも癒やされた。

 “駅そばの激戦地”小倉で迷った末に注文した丸天そばにもかしわが。下関では細かく刻まれていたが、こちらはゴロゴロとして食べ比べが面白い。

 ラスト8杯目は鳥栖駅の月見うどん。例によってかしわが盛られ、期待を裏切らない半生卵がキラキラと照っていた。時刻は20時半になろうかというころ。7杯を食べた後にもかかわらず、ダシのおいしさに驚いた。甘みとコクを味わい、初めての巡礼は終了。

 店によって異なるダシの違いや、初めて見る車窓に何度も驚いたが、何よりも衝撃的だったのは、出発前に量った体重が4キロも増えていたことだった。

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