オンリーワンカクテルを~大阪・北新地
シェーカーを振る姿がキリリとかっこいい。女性バーテンダーならではの優雅さと美しさが加わり、カクテルを特別な一杯に演出する。今月から女性バーテンダーが活躍する店を紹介します。第1回は大阪・北新地の「BAR Hardi(アルディ)」。実力も美貌も伴った池田育世さん(37)が“あなただけ”のために文字通り、腕を振るいます。
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お酒は大好きでバーに入ったものの何をどう頼めばいいのか…。スマートに飲まなければ…などと構えてしまう。池田さんは「そういうお客さんには、食べ物の好みをお聞きするんですよ」と言う。へ~。
「ハンバーグやオムライスといった子どもが好きなものが好物の人には、甘くて飲みやすいカクテルを(笑)。インドカレーという人にはスパイスが効いたものとか」。何だかとってもきさく。
常連客の中には「甘くなくて炭酸で、今まで飲んだことのないヤツを」「肩こり治るのん作って」などと無茶ぶりする人もいるとか。自分が飲みたいと思うイメージを素直に伝えると池田さんが受け止めて、オンリーワンのカクテルを作ってくれる。
20代初めのころ、「昼間から30年もののウイスキーをおいしそうに飲んでいる人を見て、お酒に興味がわいた」というのが、バーテンダーになったきっかけだという。北新地のバーで7年勤めた後2009年に独立、「アルディ」を開いた。
フランス語で“がんばれ!”という意味がある。尊敬する先輩に「お前の才能は努力することだ」と励まされたことからつけた。池田さんは「来てくれるお客さんも『ここで一杯飲んで明日からまたがんばろ』と思ってもらいたいんです」。
日本バーテンダー協会が主催するコンテストでは、関西地区で優勝しながら全国大会では無冠が続いた。心身追い詰められ、周囲の叱咤激励がプレッシャーになったことも。「100%準備して後悔しないほどの努力をし尽くそう。どんな結果でもこれが最後」と臨んだ2012年の大会で「創作カクテル部門」2位を獲得した。
「清々しい風、新芽をイメージして」創ったカクテルのタイトルは「緑葉(りょくは)」(※レシピ別項)。シェーカーを振る池田さんはエンターテイナーそのもの。あでやかで美しく迫力がある。バーカウンターはステージなのだなぁ。ドライジンがベースで、ほんのり甘い飲み心地の「緑葉」。春を告げる至福の一杯でした。
☆「緑葉」のレシピ ビクトリアンバットジン…30ミリリットル、ヒプノティック(フルーツリキュール)…20ミリリットル、ミドリ(メロンリキュール)…10ミリリットル、フレッシュライムジュース…5ミリリットル、モナン(ライムシロップ)…5ミリリットル。
◆「BAR Hardi」 大阪市北区曽根崎新地1の10の22ミヤプラザ6F JR北新地駅から徒歩2分。TEL06・6343・2100。営業時間18時~翌3時、土曜・祝日は0時まで。日曜定休。
