巨大洞窟500万匹コウモリ~東マレーシア

 地上40メートル、全長480メートルのつり橋を歩く
 数百万匹のコウモリが巣くう洞窟
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 2015年を「マレーシア・イヤー・オブ・フェスティバル」とするマレーシアでは、ボルネオ島の南シナ海に面した東マレーシア地域のサラワク州では自然豊かな魅力に触れることができる。同州東部のグヌン・ムル国立公園では、巨大洞窟に巣くう500万匹を超えるコウモリの滑空ダンスに酔いしれ、悠久の自然プールで身も心も洗われた。

 ◇   ◇

 サラワク州東部の内陸にあるムルへは、ボルネオ島西端の州都クチンからプロペラ機に乗って約1時間半。ユネスコ世界遺産の洞窟群は、人類が地球上に現れるはるか前から水の流れによって石灰岩が削られてきた。

 洞窟の一つ「ラング・ケーヴ」の発見者と血縁関係にあるガイドのフィリップ氏(52)のライトに照らされ、自然の芸術品を堪能した。世界一の大きさを誇る「ディア・ケーヴ」では出口付近の岩の形から「リンカーンの鼻」と呼ばれる不思議なシルエットに驚いた。

 ディア・ケーヴには500万匹を超えるコウモリの巣があり、各グループが集団で輪を描く「ドラゴンダンス」を目撃した。森の中ですれ違う世界各地からの観光客とは「コウモリ見た?」「もう行っちゃったよ」などと情報交換。ロシアの青年とは一緒に空を見上げて「オーッ!」と感嘆の声をあげた。

 国立公園では地上40~50メートルの高さにある世界最長480メートルのつり橋「キャヌピー・スカイウオーク」でヒヤリ体験。洞窟までの往復ウオーキングではまっすぐに伸びた大木や、この地域だけに生息する昆虫類などを観察した。洞窟の場所によっては、登山も兼ねたハードトレッキングも体験できる。また、「クリアウオーター・ケーヴ」の出口にある、自然が造った悠久の自然プールではお清めのスイミングを堪能した。

 ムルでの宿泊先はロングハウス風の高床式コテージ。リバーサイドのレストランでマレー料理に舌鼓を打った。近くにはムル・マリオットもあり、それぞれ船着き場からボートに乗ってお目当ての場所へ移動した。涼風を受けながら、川沿いの人々と手を振り合うのも至福の時間だ。

 サラワク州の旅のキーワードはずばり「体験」。自然、食、人などすべてがマルチな魅力にあふれていた。マレー半島やボルネオ島の隣州サバに続き、今年は日本からの新たな観光ツアーエリアとなりそうだ。

 ▼空路 関西空港からマレーシアの首都クアラルンプールまで約6時間半。国内線に乗り換えクチンまで約2時間。さらにムルまではプロペラ機で約1時間半。

 ▼通過&価格 Rm1(1リンギット)は約30~35円。街中でコーヒー1杯はRm3~4。リゾートホテルでの宿泊料金はツイン1室が1泊約Rm500(1万5000~2万円)程度から。

 ▼気候 熱帯雨林気候で、これからの3~10月ごろは晴れの日が多い。森林ウオークや洞窟探索などのネーチャー体験では虫よけスプレー、レインウエア、懐中電灯は必需品。

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