「テレ朝と阪神」の記憶
【9月27日】
六本木のテレビ朝日でこれを書いている。なぜテレ朝にお邪魔しているかといえば「きたるべき、そのとき」に向け大切な人の取材があるから。その方を待ちながら、さて何を書こうか。
テレ朝と阪神タイガース…。こじつけでも何でも、いいネタはないか。なかなか思いつかないが、古い話をすれば、1985年の日本シリーズ、その第3戦の中継局がテレ朝だった記憶がある。母がテレビ局の人だったから、中継局には敏感だったわけだが、西武ライオンズとの頂上決戦で、あの第3戦は実は僕のなかで一番印象深い。
なぜか。R・バースが3試合連続ホームランをかっ飛ばしたからだ。
西武球場での1、2戦はそれぞれバースの決勝弾で連勝し、迎えた甲子園のホームラウンド。4点を追った三回に神様仏様が工藤公康から3ランを放ち、5万8000人が埋めたマンモススタンドが揺れた記憶は鮮烈に残る。
古株の局関係者によれば、あの日は「徹子の部屋」を休止して日本シリーズを中継し、「解説席には江夏豊さんが座っていた」という。
さて、あれから41年。常勝軍団と化した猛虎は栄光のゴールを目指し、いよいよ最後の直線に入った。勝負は下駄を履くまで…もちろんその通りだけど、周囲は準備を進めなければならない。僕もその一人だが、当欄で何を書くべきか、まだ迷っている。「低迷期からの虎党」だけど、かといって、85年の美談とか武勇伝は…もうそろそろおしまいにしたい。そういう意味でも23年の日本一は虎の懐古趣味を薄めてくれてありがたかったし、あの年の指揮官、岡田彰布には感謝しかない。
その23年といえば、MBSラジオでリーグ制覇の決定試合を実況したアナウンサー金山泉はこんな体験を語る。 「甲子園の歓声が初回から凄すぎて自分の実況の声が自分で聞き取れなくなってしまったんですよ。ですから、初回から声を出し過ぎて声のスタミナが最後までもたなかった…。リベンジできるならリベンジしたいんですよ」
なるほど。じゃ、今年は雪辱の機会を待つわけだ。ところでMBSさんは残り7試合でテレビ中継は?
「ないんです。でも、ラジオはあるので。僕は10月4日DeNA戦で実況予定です。心の準備はしておきます」
各局がドキドキの準備を整えているラストラン。そういえば、藤川阪神の「V1」はサンテレビが決定試合をテレビ中継したような気がする。
「03年、05年、23年、25年、ウチが優勝試合を放送しております。今年はあと4試合中継の予定があります」
サンテレビアナの橋本航介がそう言って胸を張る。今年も「おっ!サン」の神通力は健在なのか…。
テレ朝のロビーを間借りしながら他局を宣伝するのも気が引けてきた。残り試合、テレビ朝日系列の中継は??聞けば、あと2試合予定されている。
「私はBS朝日で10月1日、甲子園で実況する予定です」
ABCのエースアナ高野純一が教えてくれた。10・1??ほう。相手に不足はない。頼んだ、高野。=敬称略=
