赤星と懐かしむ「秀太会」
【2月6日】
青木宣親が宜野座へやってきた。スーツ姿だし、随分スリムになったので印象が変わったけれど、そこはやはりオーラが違う。早大の先輩、岡田彰布に挨拶すると、その場が華やいだ。
昨年限りで引退し、ヤクルトのGM特別補佐に就任した青木は各球団のキャンプ地へ挨拶回りをしているわけだが、いわば、今は同球団GM小川淳司のお供をしているかっこうだ。
ブルペンで投球を見守る岡田に小川と青木が近寄り、ひと言、ふた言…。恩人吉田義男との別れで少し疲れた様子の岡田にとって、1957年生まれの同級生で大学ジャパンの僚友だった小川の来訪はうれしかったはずだ。
同級生といえば、この日、走塁指導で訪れた臨時コーチ赤星憲広と投手コーチ金村暁の絡みも愉しそうだった。
赤星が僕に言った。
「ちょうど、さっき(金村)暁とそんな話になったんですよ。俺らの世代って、ちょっと変わってる人間多いよなって…。新井サンも一見真面目そうだけど…ね?」
赤星、金村、新井貴浩、福原忍、田中秀太、城島健司、藤井彰人…。入れ変わりもあったが、かつて同じ時代に阪神に在籍した1976年~77年生まれのツワモノ同級生たち。個性派揃いの仲良しで、オフに集まって食事会をするようにもなった。
誰が名付けたか「秀太会」。実は、その第1回の集まりになぜか僕も参加させてもらっていた。
「覚えてますよ。芦屋のお店でね。新井も暁もいましたよね」
赤星の記憶は鮮明だった。
「あのあと、何回開催したかな…。京都でやったのが最後かな。今はみんなオフに色々予定が詰まっていて、なかなか集まる機会がないんでね。50歳過ぎてから、またやれたらいいかな」
新井は監督になったし、ユニホーム組も多く、それぞれ多忙。だけど、このメンツは時が経てばまた自然と集まりそうな…「絆」を感じる。
赤星とそんな話をしていると、スーツ姿の青木のもとへ投手が近寄って挨拶している。畠世周だ。
「個人的に接点は全然ないんですけど、よく対戦したからって言って挨拶に来てくれて…」
青木が教えてくれた。
現役ドラフトで巨人から阪神へやってきた30歳の右腕。そうか、畠は94年生まれか。同級生には、大山悠輔、近本光司、木浪聖也、長坂拳弥…新加入J・デュプランティエもそう。いいメンツである。不思議なもので生まれた年が同じというだけで急に距離が縮まる球界の文化。かつて、大山が藤浪晋太郎、北條史也と「同級生会」をした話を聞いたが、今キャンプではまだ虎の94年組の食事会の予定はない。
半旗を掲げ、結束を誓った日。同世代で集まって「絆」が深まるに越したことはない。が、どうやらハードルが高いのは助っ人勢。球団通訳の栗山正貴いわく「外国人選手って同い年への特別な感情がないんですよね…」。なるほど。「畠会?」を本気で開催するとなればデュープ次第か。=敬称略=
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