目指す“赤星２世”いきなり大活躍！

【２０１０年１月２７日デイリースポーツ１面】
◆藤川俊、緊急招集！！赤星２世だ　新人外野手１軍キャンプ
　阪神は２６日、ドラフト５位で入団した藤川俊介外野手（２２）＝近大＝を１軍宜野座キャンプへ追加招集すると発表した。直前になっての緊急招集で、真弓監督は“ポスト赤星”争いに投入する方針。
（中略）
　昨年１２月に電撃引退した赤星氏にあこがれ、用具メーカーからバットケースを譲り受けるなど、２代目レッドスターの襲名を宣言した藤川俊。尊敬する大先輩も入団１年目の１軍キャンプに抜てきされ、レギュラーを獲得。新人王＆盗塁王のＷ受賞と一気にスターへの階段を駆け上がった。
　「目標はやっぱり大きく持ってやっていきたい。自分ができるプレーをやれば道は開ける。そうなることは一番いい形」と“赤星ロード”を目標に掲げた。

【２０１０年２月１０日デイリースポーツ１面より】
◆ドラ５・藤川俊、逸材！ポスト赤星だ！片岡コーチ「化けるかも」
　阪神のドラフト５位・藤川俊介外野手（２２）＝近大＝が９日、シート打撃で実戦デビューした。金村暁から中越え二塁打を放つなど２打数１安打で“想定以上”の打撃を見せつければ、自慢の足でも２盗塁。
（中略
　「練習でバットが遠回りするからどうかなと思っていたけど、ゲームになるとスイングが変わる。実戦向きだね」。俊足の新戦力に打撃のメドが立てば―和田打撃コーチは“うれしい誤算”に目を細める。片岡打撃コーチも「実戦向き。おもろいかもしれん。化けるかもしれん」と逸材出現を喜んだ。

ルーキーイヤーのオフには登録名を「俊介」に変更。そして２年目にして中堅のレギュラーを奪取します。

【２０１０年１１月２３日デイリースポーツ紙面より】
◆登録名変更で〝独り立ち〟藤川俊改め俊介、Ｇグラブ獲る
　阪神・藤川俊介外野手（２３）が２２日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、８００万アップの１８００万円で一発サインした。今季はルーキーながらシーズンを通じて１軍に在籍。堅守でチームに貢献し大幅アップを勝ち取り「納得しています。来季は開幕からレギュラーを取れるように頑張っていきたい」と表情を引き締めた。
　レギュラー獲りへ―。藤川には球団から“独り立ちプラン”が打診された。今季は藤川球児も在籍する阪神にあって、藤川俊という形で表記されてきた。だが、来季からは「俊介」と登録名を変更することを勧められ「お受けします」と承諾した。球団からの期待が大きい証拠だ。

【２０１１年３月１１日デイリースポーツ１面より】
◆真弓監督明言！１番は俊介「任せていい」
　３・２５開幕戦オーダーの新１番に打撃好調の俊介外野手（２３）がまた一歩、近づいた。１番中堅で先発出場し、初回、中前打で出塁すると二盗にも成功。試合後、真弓明信監督（５７）は自身の現役時代と同じ背番号７を付ける若トラについて「１番を任せてもいいかな」と踏み込んだコメントを発した。
　まるで２０１１年版猛虎打線の予行演習だった。一回、先頭の俊介が西武のエース涌井の２球目、１５２キロを鋭く中前へはじき返した。続く平野の２球目に二盗を決め、二ゴロの間に三塁へ。鳥谷の左前打で、悠々と先制のホームを踏んだ。
　「しっかり振れたのでよかったです」と好調な打撃を振り返った俊介は、エンドランのサインで決めた盗塁（平野が空振り）について「ああいうのも多くなってくるし、打者を助ける意味でもやっていきたい」。チームを勝利に導く貢献に胸を張ったが、喜んだのは真弓監督も同じだった。
　一回の得点パターンについて「理想的？そやね。あそこでタイムリーが出てくれるんでね」と評価。俊介の１番起用の可能性については「ずっと調子がいいんで、１番を任せてもいいかな」と明言した。
（中略）
　センター争いからは完全に抜け出した背番号７だが、「今は調子がいいんで打てているけど、課題が残る打席もあった。まだまだ納得していない」と理想は高い。いよいよ現実味を帯びてきた新打線構想。俊介の１番打者としての成長が、真弓阪神躍進の原動力になる。