阪神の掛布雅之２軍監督が２３日、鳴尾浜で行われたスタッフ会議に参加。初の１軍キャンプスタートが決まった高卒３年目の植田海内野手について「背伸びをしないこと。今、自分ができることをしっかり金本監督に見てもらうように」と語った。昨年のフェニックスリーグ、Ｕ－２３日本代表でしっかりと結果を残してきた植田。掛布２軍監督が金本監督に「上のキャンプを経験させてほしい」と要望した。その意を汲んだ金本監督が１軍キャンプへの抜てきを決めた。

　「北條とはまた違ったタイプのスピードがあるし、ここで１軍キャンプを経験することでまた違った植田が見られると思う」と期待を寄せたミスタータイガース。「怖いのはケガ。どうしても目立とうとしてしまうから。今のありのままを出してくれれば」と２年間、スイッチ転向など手塩にかけて育てた若虎にエールを送った。

　阪神がファーム本拠地の鳴尾浜に、最新式のカメラを設置したことが２５日、分かった。バックネット裏やブルペンの天井部分などに、計５台を新設。金本監督ら１軍首脳陣が、遠征先からでもリアルタイムで２軍選手の動きをチェックすることが可能になる。映像自体も最新の４Ｋ技術を搭載しており、試合や練習の様子をチェックして１、２軍入れ替えの判断基準などの参考にしていく。

　１軍が遠征に出る場合は、選手の入れ替えに関する判断基準は報告書とホットラインのみ。ここに映像が加われば、より選手の旬を逃さずに昇格させることが可能になる。１軍から２軍に落ちてきた選手でも、課題を克服できているか、状態は戻ってきているかの判断基準も、直近の映像が加わることで変わってくる。

　阪神・掛布雅之２軍監督（６１）が３１日、２軍キャンプ地の高知県安芸市に入った。中堅選手が多い今キャンプのメンバーの中でも、新井良、大和、伊藤隼の名前を挙げ、「もう一度輝かせる」と宣言。“掛布再生工場”を稼働させる考えを示した。

　「阪神２軍春季キャンプ」（１０日、安芸）　阪神・掛布雅之２軍監督（６１）が、１１日から計７試合が予定されている練習試合で、陽川尚将内野手（２５）を「不動の４番」として起用する方針を示した。期待を寄せる右の大砲候補に、主軸としての経験を積ませていく。将は「こっちにいる１カ月、陽川には無駄にさせたくないんだよね。ちょっとこの７試合のゲームが楽しみだよね」。