阪神 秋季Cで外国人入団テスト 異例国内11年ぶり ドミニカなど4投手、藤川監督ら首脳陣が生チェック
阪神が高知県安芸市で行われている秋季キャンプで新外国人投手の入団テストを行うことが5日、分かった。ドミニカ共和国など中南米出身の4投手が参加予定。現地ではなく、日本で外国人選手の入団テストを行うのは極めて異例。3連覇、ひいては長期にわたる黄金期構築に向けて、海の向こうの“金の卵”を首脳陣の眼力も交えながら発掘していく。
ドラフト、FA、新外国人など日々、新戦力情報が球界をにぎわす中、虎がグローバルにチーム強化へと動いた。若虎が汗を流す安芸で、渡来の新戦力候補が“テスト”に臨む。竹内球団副本部長が明かす。
「この秋季キャンプのタイミングで、日本で、首脳陣に見てもらった上で、獲得の是非を問うという取り組みを今回やってみます」
参加するのは、ドミニカ共和国出身者を中心とした4投手。8日ごろに来日予定で、その後はSGLで体を慣らし、14日から始まる秋季キャンプの最終クールから安芸に合流し、テストに臨む。
直近では、2024年12月にドミニカ共和国でトライアウト(入団テスト)を実施し、コンスエグラと育成契約を結んだ例があるが、日本での入団テストは2015年以来と、10年以上もさかのぼる異例のケース。かねて海外の金の卵発掘に注力してきたが、これまでの現地トライアウトとは「ちょっと違いますね」と同副本部長は一線を引いた。
テストを受ける4投手は、球団OBのマウロ・ゴメス駐ドミニカ共和国スカウトが現地調査を重ねて発掘した有望選手。その上で、テストを日本で行うことには理由がある。同副本部長は言う。
「一番は首脳陣にしっかり見てもらうことですよね。首脳陣に見極めてもらう。もちろん、われわれもデータ的な見地からアドバイスはさせてもらいますけど、そこと合致させて、より確度を上げる。選手の能力をしっかり評価した上で獲得しましょう、と」
現地スカウトの目に加えて、藤川監督ら首脳陣の目も通して、潜在能力を精査する。また「投手の方が日本に来てもアジャスト(適応)しやすいんじゃないかというのはありますね。自分のボールさえしっかり投げてくれればというのは当然ある」と、参加選手が全て投手である理由も明かした。
元来“助っ人”と呼ばれてきた外国人選手も、自前での育成を目指すことが合理的な方策へと転換しつつある昨今。金の卵が眠るのは、何も国内だけじゃない。ジャパニーズドリームをかなえるべく、運命の試験に臨むスター候補が安芸にやって来る。
【15年の入団テスト】
15年の開幕前に、前カブス傘下でWBC13年大会台湾代表の、王躍霖投手のテストを行った。鳴尾浜で3月12日、まずノックやキャッチボールから開始。13日にはブルペン入りし、55球。15日にはシート打撃で29球を投じた。ところが最速は136キロにとどまり、獲得は見送られた。
