阪神・藤川監督 下村に“メス”40分熱血指導 上半身頼り脱却「パフォーマンスが落ちないフォーム」助言
「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)
阪神・藤川球児監督(46)が2日、高知県安芸市で行われている秋季キャンプで下村海翔投手(24)に“メス”を入れた。右腕のブルペン投球を見つめ、途中から約40分間の実演指導。上半身に頼って腕を振る傾向に着目し、球数を費やした中でも高水準の投球を示すための助言を授けた。今季プロ初勝利を挙げるも、先発ローテに定着できなかった若虎。課題を克服し、レベルアップにつなげていく。
飛躍につながるレクチャーは、次第に熱を帯びていった。午前中のブルペンで、藤川監督が下村に歩み寄る。身ぶり手ぶりを交えて、約40分間の直接指導。「ボールに答えを求めようとするので、ボールじゃなくてフォームの方でボールに答えを出していくというか。投球数がかさんでもパフォーマンスが落ちない投球フォームを、少しヒントになればと思って言いました」と助言の内容を明かした。
着目したのはミットに収まる白球ではなく、体の使い方。タフさを維持できる投球フォームの再現を目指して、あらゆる角度から“メス”を入れた。「野球選手としての地盤を作っていく。下村はトミー・ジョン手術もしていますし、その後も肩の故障もありましたので。どうしても上半身に頼るフォームになっていた」と課題を挙げた。
指導中には、球を受けていた嶋村の座る位置をマウンド側に少し近づける場面もあった。「投手にとっての答えがフォームなので、数をこなせるように負荷を落としたということですね。18・44(メートル)じゃなくて16メートルぐらいの方が負荷が下がりますので」と意図を明かした。
3年目の下村は今季、待望の1軍デビュー。8月13日・巨人戦でプロ初勝利を挙げた。ただ、シーズン全体では9試合(救援2試合)の登板で1勝2敗、防御率4・86。自己最長は6イニングで、計17失点のうち7失点を五、六回に喫した。1軍の先発ローテ定着に向け、試合中盤の投球が鍵を握る。
指導を受けた下村は「下半身を使って投げるための、いろいろなヒントをもらいました。ここから反復してモノにできるようにと思っています」と再現性の向上を誓った。
高いポテンシャルを秘めた右腕は来季の台頭が期待される一人。藤川監督はあらゆるメソッドを注入しながら、若い芽の成長をサポートしていく。
