阪神・藤川監督 サバイバルの秋 呼称「1軍」「2軍」復活の来春キャンプ争奪戦へ「見極め」明言 秋季キャンプ1日スタート
阪神・藤川球児監督(46)が31日、高知県安芸市で行われる秋季キャンプ(11月1~18日)を「サバイバルの秋」と位置付けた。若手主体のメンバー構成を踏まえ、来春1軍キャンプ切符を懸けた見極めの期間になると明言。監督就任以来、使用しなかった「1軍」、「2軍」の呼称も来春キャンプから採用する方針も明かした。チームは同日、高知入りした。
穏やかな口ぶりの中にも、シビアなニュアンスを漂わせた。リーグ3連覇という最大目標に向かって始動する秋。藤川監督は「来年の春、1軍のメンバーと一緒になって挑戦できるのか、磨き直して2月からやっていくのか、という見極めになりますね」と、来春1軍キャンプを懸けた重要な期間になると明言した。
野手では今季1軍に定着した元山、高寺も参加する一方、立石や岡城ら“勝負の2年目”に向けて土台を構築していく立場の若虎も名を連ねる。投手では下村、門別、伊原らも虎視たんたんとアピールを狙う。
就任1年目の25年春季キャンプから、振り分けでの「1軍」「2軍」という呼称を撤廃し、「宜野座組」「具志川組」に変更。多くの選手を幅広く2拠点に配して、岩崎や糸原らベテラン勢は「調整組」としていた。その中で指揮官は「そうなると思います」と就任3年目の来春キャンプから「1軍」「2軍」の呼称を復活させる方針を明かした。
25年からの2年間は、フレキシブルに選手を運用。「若い選手が、どこに向けて練習すればいいのか」をクリアにする狙いがあった。「野球選手として必要な鍛錬、日々続けること、気持ちの浮き沈みがないようにしなければいけない」と指針を設ける意図もあったという。
来春からは「1軍」という明確な線引きを設ける。すわなち、秋季キャンプ参加メンバーは主力と同じ土俵に割って入り、競争に身を置きながら開幕1軍を目指していく構図になる。それにふさわしい選手かどうかを、18日間で見定めていくことになる。
かねて藤川監督は今秋のテーマに「没頭」を掲げている。「惰性の力で集中力をどれだけ保てるか。惰性の力で体が動いてくるかというのは、この秋でしかできませんから。その姿を見て、春にその姿があるのかどうかを見ながら。ヘッドコーチ、各担当部門のコーチが全て見ていくと思う」と質ではなく、練習量を重視しながら選手たちの動きに目を凝らす。
紅白戦も対外試合も組まず、各選手が妥協を許さず自分自身と向き合う秋になる。「諦めない姿、最後まで走り切るとか、最後までボールを追うとか、その姿を(見ていく)」と藤川監督。南国・高知でサバイバルレースのゴングが鳴る。
