阪神が佐藤輝明のポスティングを容認した2つの理由とは 嶌村球団本部長が明かす「選手の強い要望だけで容認するということはない。総合的な決断」

阪神は19日、佐藤輝明内野手のポスティングシステムによる米大リーグへの移籍を容認したと発表した。11月1日から申請手続きが始まり、今後は「日米間選手契約に関する協定」にのっとり、申請の手続きを進める。期限は12月15日が締め切りとなっている。

 この日、嶌村球団本部長が会見を開いて発表。佐藤輝からは2024年オフにメジャー挑戦への思いを伝えられたといい、「この決断は球団にとっても、非常に重く、かなり難しい決断であった」と説明し、決断に至った2つのポイントを明かした。

 1つは佐藤輝が周囲が認める成績を残したこと。2025年には40本塁打、102打点で2冠を獲得し、2026年も三冠王を獲得。圧倒的な成績で、球団史上初の連覇の立役者となった。

 嶌村球団本部長は「FAを待たず、ポスティングでの移籍を容認することで、声援をちょうだいしているファンの皆さんにどう感じてもらえるか、どう思われるか。そして『監督は』『チームは』『来年からのチーム編成は』などなどさまざまな視点から考えに考え、私自身もどうすべきか気持ちが動く日々を過ごしてきました」と話した。

 続けて2022年の藤浪晋太郎投手、2024年の青柳晃洋のポスティング容認時を引き合いに、「そのときも選手の強い要望がありました。その時も申し上げましたが、選手の強い要望だけで、それだけで容認するということはないと申し上げました。容認するかどうかの判断はやはり球団が持ってます。その中でこのケースは周りで支えていただいてる皆様方に後押ししてもらえる状況、環境になったかどうか、これがポイントだと考えておりました」と話した。

 その上で佐藤輝に対してのポスティングを容認について、「この6年間、特に今年を踏まえて、ある一定の水準にまで届いたと捉えました。そして総合的な決断をいたしました。この球団の決断というのは、いろいろ賛否両論あると私は思っています。しかし、私どもは佐藤輝明くんの挑戦を後押しし、彼の新たなキャリアを築くために必要な決断をさせていただいたと思っています。つまり、状況、環境が整ったと総合的な判断を下させていただきました」と話した。

 決断に至ったもう1つのポイントとしては、選手の意識の変化を挙げた。嶌村球団本部長は「ここ数年来のNPB選手全体の意識の変化というか。以前と比べて、かなりの日本人選手がメジャーで活躍する、そして挑戦する。MLBを目指す人が多くなった。そして、また国内外を問わず、他球団に移籍するということが以前よりはハードルが低くなった、意識が。そういう風に思っています。そういう時代の流れの中での総合的な決断をさせていただいた」と話した。

 最後には「今かなりの数の選手が(メジャーに)行っていて、やっぱりいい成績を残してますよね。今年の村上くんでも岡本くんでも。そういった意味では、NPBでやった、NPBのそのレベルの高さというの向こうで証明されてるんじゃないかっていうのは、ひしひしと感じるところであるんで。ぜひそこは全然、佐藤くんも劣ってないし、頑張ってほしいと思う」と活躍を期待した。

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