【藤田平氏の眼】阪神・大山は立派の一語 バットが振れてベテランの存在感を十分出している 巨人は九回のベンチワークに大いに疑問
「阪神2-2巨人」(1日、甲子園球場)
阪神は今季最長となる5時間5分の激闘の末、ドロー決着で優勝へのマジックを「2」とした。今季最後の巨人との伝統の一戦で、意地を見せたのは大山悠輔内野手(31)だ。六回に自身3戦連発となる同点の20号ソロを放つと、九回には起死回生の同点打をマーク。チームを救う活躍を見せ、最短Vは3日となった。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「大山は立派の一語に尽きる。ベテランの存在感というものを十分に出している」と称賛した。
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勝つことが大前提の巨人にとっては非常に痛い引き分け、阪神にとっては何とか踏ん張った引き分け試合となった。
14本もヒットを打って勝てなかった阪神は拙守が失点につながり、今は生みの苦しみを味わっているのかもしれない。一方で巨人はベンチ判断が勝利を手放したとも言える。両チームともに“決め手”を欠いたようなゲーム展開になったが、引き分けという結果がそれをよく表している。
巨人は1点リードの九回2死二、三塁という大事な局面でマルティネスが大山との勝負を選んだが、これが裏目に出て同点打につながった。一塁が空いていたのだから、ここはどう考えても敬遠だろう。
歩かせて高寺勝負で打たれたなら仕方がない。実績も経験も十分で、3打席目にホームランを打っている打者と比較するまでもない。このベンチワークには大いに疑問が残った。まるでバッテリーにすべてを任せているような采配だ。ベンチが腹を決めないといけない場面だった。
とはいえ2打点を挙げて敗戦からチームを救った大山は立派の一語に尽きる。経験豊富で“ここは何をしなければいけないか”ということを彼はよく分かっている。このところバットが振れているし、ベテランの存在感というものを十分に出している。さすがやね。頼りになる選手ですわ。
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