阪神M3!高橋最多勝確定16勝 7月以来8回を無失点「もっともっと上げていきたい」 1日G倒で連覇王手へ
「阪神5-0ヤクルト」(30日、甲子園球場)
阪神の高橋遥人投手(30)が8回無失点で、チームでは2003年に20勝した井川慶以来となる16勝目を挙げた。優勝へのマジックナンバーは「3」となり、早ければあす2日にも連覇が決まる。最多勝のタイトルを確定させた高橋は、防御率もチームメートの1位・村上に0・02差に迫る1・87と良化。打撃でも、七回に適時打を放つなど投打にわたる活躍をみせた。
わずか2球でピンチを招いても、先手は奪われない。高橋は、いきなりギアを入れた。「あそこで点を取られていたら全然変わった。何としても抑えたかったかなと」。初回先頭・増田に初球を左前に運ばれ、犠打で1死二塁とされた。続く田中のバットをへし折って一ゴロに片付け、松下には3球勝負を挑んで空振り三振。うなりを上げた速球に、スタンドが沸き上がった。
中盤以降は走者を出しても決定打を与えない。安打と味方失策で1死一、二塁と攻められた四回は赤羽を投ゴロ併殺。スムーズなフィールディングで流れを引き戻した。
七、八回はいずれも三者凡退。「(伏見)寅威さんがいろんな球種を使ってくれて、ピンチでも満遍なく(球種を)使ってくれた。いろいろ打者に考えさせながら攻められたんじゃないかなと思う」と粘り腰の要因を挙げた。藤川監督も「伏見とともに我慢強く低めに投げて、いいプレーもありましたしね」と称賛の言葉を贈った。
8回4安打無失点で、8回を投げ切ったのは7月14日・中日戦以来。「(自分が)したい動きを後半になってもできた。これを続けていきたいし、もっともっと上げていきたい」と自己分析しつつも「これが普通じゃなきゃ、いけない。この終盤にできるんだったら、もっとできたタイミングがあったんじゃないかなと思う」と厳しめの自己評価も口を突いた。
球団投手の16勝は20勝した2003年の井川慶以来、23年ぶりの快挙。自分と同じく背番号「29」を背負った大投手に「本当に偉大な方。200イニングぐらい投げられているし、やっぱりイニングを投げている人が一番すごい」と尊敬のまなざしを向ける。
今週は西勇、岩貞が現役引退会見を実施した。先輩たちの足跡と同僚たちの奮闘は、自らの指針になる。「西さんも(岩)貞さんも投げてきて(村上)頌樹や才木は何年も規定投球回を投げている。そういう人を見習って頑張っていけば、いろんな人にもっと近づいていけるのかなと思います」と誓いを新たにした。優勝マジックは3。先発陣の太い柱へと成長した左腕は、尽きることのない向上心を胸に宿して歓喜のゴールへと突き進む。
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