阪神・工藤 4連投で8セーブ目「少し疲れはあった」満塁ピンチも最少失点切り抜け
「阪神3-1巨人」(30日、甲子園球場)
阪神・工藤泰成投手は虎党の大歓声を一身に受けてマウンドでほえた。鬼気迫る表情で一球一球に魂を込めて腕を振る。プロ入り初となる4日連続4連投で8セーブ目を挙げ、クローザーの役目を果たした。
「少し疲れはあったんですけど、気持ちでいくしかないと思って投げました」
疲れも重圧も、気合で振り切った。3点リードの九回から登板。安打と四球で2死満塁の危機を招き、浦田に左前適時打を浴びた。160キロ台の直球で押し込みながらも、制御が効かない。「ピンチを招いてしまって気持ちの方が先走ってしまうところもあったんですけど冷静に投げました」。なお2死満塁で一打同点の場面となったが、最後は佐々木に4球連続変化球を投じて見逃し三振。剛と柔を巧みに駆使してひりつく試合を締めくくった。
異様な雰囲気に包まれる勝利目前のマウンド。相手の士気は上がり、一打で流れが変わることも珍しくない。そんな場面にも動じないのが工藤のメンタル力。「そういう雰囲気とか相手の士気というのを自分に置き換えます」。責任も重圧も自らの捉え方次第。ポジティブなマインドで重役を板に付けた。
14戦ぶりの失点を喫するも、“炎の4連投”は間違いなくチームに勢いをもたらした。「マッスルストレートでしびれさせます!」とお立ち台で叫んだ工藤。頼もしいオーラを漂わせる逆三角形のその背中で、チームを連覇へとけん引していく。
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