阪神・藤川監督「みんなの働きで十分、いいロードになった」14勝9敗でフィニッシュ 巨人3連戦へ「ここからは甲子園の野球に変わる」

 「中日3-4阪神」(27日、バンテリンドーム)

 ドーム球場には初回の攻撃から「燃えろ、燃えろ」の声援が響く。中日相手に連敗で迎えた敵地最終戦。三塁から左翼スタンドを埋め尽くした虎党も、自然とボルテージが上がる中で24度目の逆転勝ちを決めた。3時間37分の激闘後、阪神・藤川球児監督は静かに口を開いた。

 「必ずそういう時もありますしね。全員でゲームが取れたということが非常に大きいので、また明日です」。長期ロードのラストはタフな試合になった。2戦連続で先制点を失っていた中、初回に4番・佐藤輝の右前適時打で先制。だが、直後に同点に追いつかれた。

 先発・下村が序盤から不安定な投球。三回、4連打で1点を失うと、ここで動いた。2番手・セベリーノにスイッチ。総力戦で戦う覚悟を示すと、ここから少しずつ潮目が変わっていく。続く無死満塁で助っ人がボスラーを4-6-3の併殺打に抑える。このピンチを最少失点で切り抜けた。

 「セベリーノもこういう時のためにずっと準備をしていた。みんなが連動しますからね。全体で支えながらやれたと思います」。1点を追う七回には勝ちパターンの木下を起用。「名古屋も今シーズン最後ですからね。今日に関してはビハインドという捉え方はしていませんでした」と、攻めの継投で野手の反撃を待った。

 劇的な逆転勝利でセ球団相手に今季初の同一カード3連敗を阻止。同地では今季7勝5敗で、3年ぶりの勝ち越しを決めて長期ロードを終えた。この間、14勝9敗と貯金を増やして本拠地に帰還。試合前には選手、スタッフに「みんなの働きで十分、いいロードになった」と感謝を伝えた。28日からは甲子園に戻って2位・巨人を迎える。

 「ここからは甲子園の野球に変わる」と、気を引き締める指揮官は2安打4出塁の森下、3安打の佐藤輝に光を見た。「走者を進塁させながら3、4、5番を迎える。森下が四球を2つ選んだという意味では、いい連動の仕方が始まった。明日からはそういう野球でいきたいと思います」。昨季のリーグ優勝、今季のチームも象徴する阪神の野球。王者として激戦のペナントに終止符を打つ。

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