阪神・大山 M灯お預けも3年ぶり15号 3連勝ならず巨人と2・5差「明日また頑張ります」

 「中日4-2阪神」(25日、バンテリンドーム)

 阪神は連勝が2で止まり優勝マジック点灯がお預けとなったが、大山悠輔内野手(31)が15号ソロを放った。2点を追う六回1死から大野のツーシームを捉え、打球はホームランウイングに着弾。2023年以来となる15発で、頼れる5番の本領を発揮した。チームは最短27日のマジック点灯を目指す。

 節目の一撃にも、表情を変えることなくダイヤモンドを一周した。勝つか引き分ければ、優勝マジック「26」が点灯する可能性があった一戦。だが、大山が描いたアーチは勝利には結びつかなかった。

 「あと1本」が出ない歯がゆい展開が続いた中、空気を変えたのは0-2の六回1死。大野に対しカウント1-2と追い込まれながらも、4球目の外角ツーシームを捉えて快音を奏でた。打球は左中間のホームランウイング席へ飛び込み、サヨナラ弾を放った18日・ヤクルト戦(京セラ)以来5試合ぶりとなる今季15号をマーク。試合前時点で通算打率・181と苦手としていたベテラン左腕から、2023年(19本塁打)以来3年ぶりとなる、シーズン15本目の一発を放った。

 これで9戦連続安打とし、その間は35打数11安打の打率・314。V争いがヤマ場を迎えようとしている重要な局面で、好調を維持している。さらに球団単独10位の通算打点は「690」に。価値ある数字を、また一つ重ねた。

 魅せたのはバットだけではない。直前の守備では、冷静な判断で危機を脱した。西勇が招いた五回1死一、三塁のピンチ。岡林が放ったゴロを捕球し、一塁を踏んで打者走者をアウトとすると、素早く本塁へ送球。飛び出していた三走・石伊を三本間に挟んでタッチアウトとし、併殺を完成させた。反撃へ向けて絶対に追加点を許したくなかった場面。何とか形勢逆転へつなげようと、攻守で意地を見せた。

 ただ、3点を追う八回1死一、二塁のチャンスでは、痛恨の遊ゴロ併殺に倒れ、最後は悔しい打席に。チームは九回に2点差へ詰め寄るも、あと一歩及ばなかった。

 2位・巨人がヤクルトに勝利したため、ゲーム差は2・5に縮まり、最短でのマジック点灯は27日に持ち越しとなった。シーズン終盤にさしかかり「ここまで来たら、勝つことなので。どんな形であっても、とにかく勝てば良い」と話していた大山。試合後は「明日また頑張ります」と短い言葉を残して足早にバスへと乗り込んだ。猛虎の歴史を変える頂点へ、貪欲に目の前の1勝を狙い、ただ前に進むだけだ。

 ◆マジック点灯は最短27日に 阪神の優勝マジック点灯は最短で27日に。阪神が26、27日の中日戦=○○、もしくは○△で巨人が同期間のヤクルト戦=●●なら「24」が点灯する。

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