阪神・神宮“右キラー”任せろ 6戦連続0封のV争いジョーカー 28日からVS巨人3連戦 チーム警戒ダルベック封じる
「DeNA(雨天中止)阪神」(22日、横浜スタジアム)
阪神の神宮僚介投手(23)が22日、改めて「右キラー」に名乗りを上げた。6試合連続無失点中の育成出身右腕は、特に右打者に対して10打数無安打に封じ込めている。今のブルペン陣では希少なサイドスローで、優勝争いの終盤にジョーカーとなりそうな予感が漂っている。優勝を争う巨人にもダルベックや松本ら右の強打者がおり、対戦に意欲を示した。
雨天中止が決まった数分後、選手通路に出てきた神宮は少し悔しそうだった。「一日一日を大切にしているので、雨で残念な部分はある」。リリーフ陣にとって休息はありがたいのかと思いきや、アピールする立場だということを忘れていなかった。
この貪欲な姿勢が結果にもつながっている。5日のDeNA戦(横浜)でプロ初登板してから、6試合連続無失点。イニング途中や回またぎでの登板と多くの経験を積みながら、徐々に序列も上がっていきそうな勢いだ。特に目立つのが対右打者の成績。10人と対戦し、1本の安打も許していない。
チームでは珍しい、右のサイドスロー。「右打者のインサイドを突けることが、自分にとっては大事になってくる」。内に食い込むツーシームを武器に、広島のファビアンやモンテロ、中日のサノー、ヤクルトのサンタナと外国人強打者を苦しめているのも印象的だ。
2位の巨人とは2・5ゲーム差。DeNA、中日との対戦を挟むが、28日からは甲子園で重要な3連戦が待っている。神宮はまだ伝統の一戦での登板はない。チームが何度もやられているのがダルベックだ。対セ・リーグで唯一の打率3割台、9本塁打と圧倒的な数字を残されている。
神宮は目の前の一戦に集中しながらも、対巨人にも闘志を燃やした。「どの場面でマウンドにいくかは分からないですけど、右の強打者を抑えると自分の株が一つ上がると思う」。常に大事にしている準備を欠かさず、「右のサイドスローは右のインコースを攻めて、やっと始まる」と恐れずに戦おうとしている。
木下や工藤と若手が台頭し、ドリスや岩崎のベテランも奮闘している。及川も昨年のような安定感が出てきた。ここに神宮が加われば、終盤も勝ち切れる。「岩崎さんが『ブルペンで勝つ』とよく言うので、一丸となって臨むのが大事になってくるんじゃないかと思います」。“右殺し”の神宮が、日に日に面白い存在となっている。
