阪神・神宮 プロ初登板で1回完全 育成ドラ1から7月支配下 声援励みに「力を出して投げることができた」

 「DeNA11-7阪神」(5日、横浜スタジアム)

 緊張の面持ちで上がった初マウンドであっと驚く快投だ。阪神・神宮がプロ初登板で三者凡退の好投。育成での入団を経て支配下登録されたサイドスロー右腕が力を示した。

 4点ビハインドの八回に出番が巡った。7月16日に出場選手登録されるも、ここまで登板機会はなかった。そんな状況でも「毎試合、気持ちの面で準備ができていました」と覚悟は決まっていた。

 いきなり筒香と対峙(たいじ)したが、ひるむ様子はない。直球主体に3球で追い込むと、6球目に選択したのも直球だ。149キロを内角に投じて、バットに空を切らせた。松尾、関根も凡打に打ち取り、涼しい表情でマウンドを降りた。「腕を振った結果ああいう形になったので良かった」と本人が振り返ると、藤川監督も「良かったと思います。緊張感もある中ですけど、とてもいいピッチングに見えた」と目を細めた。

 2025年度育成ドラフト1位で入団。ファームで好成績を残し、7月3日に支配下登録をつかんだ。東農大北海道オホーツク大3年の夏にはトミー・ジョン手術も経験。苦労人は紆余(うよ)曲折を経て、マウンドでまばゆい輝きを放った。

 「実家に持っていこうと思います」。筒香から三振を奪った記念球を大事そうにさすった。「緊張したけど、観客の声援とか先輩方の顔を見て、力を出して投げることができた」。力強い第一歩を踏み出した若虎はシーズン佳境のブルペンを支えていく。

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