阪神・伊藤将「やっと取れた」384日ぶり白星 2度の雨中断にも耐えた5回3失点

 「ヤクルト3-7阪神」(1日、神宮球場)

 難しい環境の中でも、なんとか粘った。阪神・伊藤将は5回4安打3失点で、今季5戦目にして初勝利。自身384日ぶりの白星となった。「やっと取れたというのはうれしいと思います」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 序盤は雨がリズムを作らせてくれなかった。初回、味方の攻撃中に33分間の中断。最初のマウンドに上がったのは、試合が始まってから約1時間という状況だった。2点リードの二回には、先頭への四球をきっかけに2本の適時打を浴び、逆転を許した。

 流れも悪い中で直後に雨脚が強まり、再び42分の中断。それでも「そこは集中を切らさず、しっかり準備した」と気持ちは切らさなかった。追加点は阻止すると、三回以降はテンポが上がる。苦しみながらも、五回までマウンドを守り、バトンをつないだ。

 もどかしい期間だった。今季はキャンプイン前の1月から精力的に投げ込んだ。ここ2年、思うように結果が出ず、巻き返しへ向けて気合が入っていた。一つの目標だった開幕ローテ入りを果たす。ただ、結果を残せず、直後に「左大腿(だいたい)部の筋損傷」で離脱。1軍に復帰してからも1勝が遠かった。

 久々の白星について、「長かったか」という問いに対し、静かに「はい」とうなずいた伊藤将。大きな1勝をつかんだ左腕が、後半戦で巻き返していく。

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