阪神・立石 後半戦「死に物狂いで」1年目“森下ロード”で8月戦線上昇「まずはずっと帯同できるように」

 阪神は後半戦開幕を翌日に控えた30日、球宴出場選手以外の1軍選手が甲子園で全体練習を行った。ドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=は「死に物狂いで」と残り52試合での貢献を誓った。前半戦の打率・212、2本塁打、10打点は森下の1年目、23年のシーズン前半とほぼ同じ。“森下ロード”で優勝争いを演じるチームを押し上げていく。

 強い日差しに照らされた甲子園に、心地いい打球音が響いた。夏本番の到来と重なるように、ペナントレースも熱を帯びる。いよいよゴングが鳴る後半戦。立石は「ここから死に物狂いでいきたいです」と並々ならぬ闘志を言葉に乗せた。

 全てが初めての経験だった前半戦は29試合の出場で打率・212、2本塁打、10打点。この数字は少し角度を変えると、ポジティブな捉え方ができる。比較対象はチームの先輩・森下のプロ1年目、23年シーズンだ。

 森下は同年、打率・183、2本塁打、12打点と、今季の立石とほぼ似通った成績で前半戦を折り返した。以降は持ち前の勝負強さに磨きがかかり、後半戦だけで8本塁打を放って10本塁打に到達。日本シリーズでも躍動を続けてチームの日本一に貢献した。指針になるのは、不動の中軸がたどった軌跡。立石も森下のように8月戦線で上昇曲線を描き、ペナントレースの勝負どころで存在感を高めたい。

 プロに入って初めての球宴ブレークは山口県内の実家に帰省。両親とすし店に出かけ、勘定は自分が支払った。「初めてご飯をごちそうできたので良かった。両親も心配していたので、気持ち良くやれと言われました」と笑顔。親孝行の時間で英気を養いつつ、自らの使命感も増幅させた。

 夏の長期ロードは31日・ヤクルト戦(神宮)からスタート。立石はセ・リーグ5球団のうちヤクルト戦だけ出場がなく、敵地も初見参となる。「結果を先に考えず、打席でやるべきことをしっかりやりたいなと改めて思っている」と取り組みの一端も明かした。

 全体練習のシートノックでは左翼で打球を処理した後、三塁に入って入念な準備を施した。不動の3番打者・森下は下半身のコンディション不良のため、球宴第2戦を欠場。31日の出場は不透明だが、どんな状況でも果たすべき役割は変わらない。「まずはずっと(1軍に)帯同できるように」と足元を見つめた立石。熱い思いを胸に、勝負の後半戦でまばゆい輝きを放つ。

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