岡義朗氏 佐藤輝の力みない本塁打は好調の証し 持ち味発揮の高橋は自信に 細川に復調兆し、後半戦は要警戒
今回のオールスターは選手それぞれが長打力や強肩、俊足など持ち味をアピールする中で、打者の醍醐味(だいごみ)でもある本塁打が目立った。大きいのを狙いすぎて強引に振り回すことは調子を崩す懸念もあるが、佐藤輝はさすがだ。シンプルに、シーズン中と変わらず力みのないスイングであそこまで持っていった。今季の好調ぶりが表れていると感じた。
同様に、ホームランダービーを制して試合でも2本塁打でMVPを獲得した中日・細川も強引さのないスイング。調子が上がってきていることを感じさせた。このまま後半戦に突入する。中日は下位ではあるが、対戦相手として怖い存在になるのは間違いない。ペナントレースで要警戒打者となるだろう。
逆に投手は死球を与えるわけにいかないため、不利な部分がある。そんな中で高橋は今季の成績を象徴するように、全球ストレート勝負で低めに決め、ヒットを許しても失点しなかった。彼らしい持ち味をきっちりと出せたし、後半戦へ向けて自信をつけられる内容だったのではないか。
阪神勢の活躍を見ると、1975年のオールスター第1戦で広島の山本浩二さんと衣笠祥雄さんがともに2本塁打の活躍を遂げ、その勢いのままにチームが優勝したシーズンを思い出した。後に山本さんが「(球宴で)打撃のコツをつかんだ」と語っていたのを覚えている。選手にとって何かをつかんだり試したり、後半戦に向かうきっかけになると思う。
