阪神・坂本の球宴道具に込められた思いとは オールスタージャパンがグレーメインで緑を差し色に使った理由 坂本も「そこまで考えてもらえてたら、野手としてはありがたい」
「マイナビオールスターゲーム2026」が28日に東京ドーム、29日に富山で開催される。
2年連続での出場となる阪神の坂本誠志郎捕手は、契約を結ぶオールスタージャパン社から特別道具を提供してもらっている。グレーを基調に緑の差し色が入った、この2日間限定のアイテム。同社の担当者によると緑は「富山県をイメージして入れた」という。
令和6年能登半島地震の復興の意味も込められた富山での開催。県旗が白と緑でデザインされている。坂本は選出後の会見で「富山ではいつも野球が数多くされるわけではないと思う。そういう人たちのためにやることが、プロ野球の大きな意義があると思う。セ・リーグ、パ・リーグ、みんなで協力して盛り上げていきたい」と思いを明かしていた。父が災害に関わる仕事をしていて、阪神淡路大震災などの被害も伝え聞いた。そんな思いをくんで、富山カラーの道具にしたのだろう。
加えて、暑熱対策の意味合いもあるという。捕手のプロテクターやレガースは黒が一般的。真夏の高校野球を見ていても黒が主流だ。ただ、熱を吸収しやすい。実際に近年はスパイクも黒から白に変わりつつある。坂本はメーカー側の思いを聞くと「確かに黄色の方が涼しい感じはする」と明かした。
ウル虎の夏による6試合はイエローのアイテムで試合に臨んだ。暑い甲子園での試合だったが、小さな変化が体の負担を軽減していた。「(色の変化で)負担が軽減できたら、確かに大きいと思う。改良とかの話をさせてもらう中で、重いという感覚も今はなくなってきてるから」。捕手という負担の大きいポジションにとって、道具の改良は大きな進化だ。
アマチュア野球でも、今後はスパイクのように改良の動きが進むかもしれない。「いいんじゃない。白だと汚れが気になったりとか、ボールと同系色になる難しさもあるかもしれない。グレーとか、そういう色味にするのは全然いいことじゃないかな」。坂本も前向きに捉えていた。
「ここまで考えてもらえたら、野手としてはありがたい。体は大事だからね」と付け加えた。暑さにより、高校野球では7イニング制の議論も進んでいる。多くの対策が行われるが、身近なところにも改善の余地があるかもしれない。
