阪神・石井 初の実戦形式登板 ライブBPで全球種投げ24球 左アキレス腱断裂から5カ月、8月中にも実戦復帰
阪神の石井大智投手(28)が22日、尼崎市の日鉄鋼板SGLスタジアムでライブBPに登板した。今春キャンプ中に「左アキレス腱の断裂」と診断されてから、初の実戦形式のマウンドとなった。打者4人に計24球を投げ、安打性は2本。最速は140キロ台後半をマークしたようで順調な回復ぶりを見せ、8月中の実戦復帰もありそうだ。
石井がマウンドに帰ってきた。スタンドに観客はいない。当然、拍手もない。でも、ここまでたどり着けたことに意味がある。「明日の状態も見ながらですけど、とりあえず何事もなく終われて良かった」。左アキレス腱の断裂から約5カ月、大きな一歩を踏み出した。
最高気温35度。立っているだけで汗が落ちるほどの暑さだった。豊田に対し、初球は外角のストレート。無人だからこそミットの響きで球の重さが伝わった。粘られながら、最後は中堅の定位置より前の飛球。育成の川崎、井坪には安打性の打球を打たれたが、結果よりも内容だ。
真っすぐは最速で140キロ台後半が出ていたようだ。ブルペンやライブBPでの球速は気にしないというが「想定通りです」と、いきなりこの球速を出せるのだから末恐ろしい。最後は戸井に二塁へのゴロを打たせ、計24球の“復帰戦”を無事に終えた。
春季キャンプ中の2月11日に紅白戦で負傷。その後大阪府内で手術を受け、同20日に退院した。5月1日には本格的なキャッチボールを再開。6月28日には立ち投げで、術後初めて屋外ブルペンを使って投球した。7月18日には捕手を座らせ、4度目の本格的なブルペン入り。今後はライブBPなどでの登板を重ねながら、早ければ8月中の実戦復帰もありそうだ。
今の戦況もテレビで見守っている。「投打のバランスも整っているチーム」と首位争いの巨人の強さを分析。「巨人だったり、他のチームもそうですけど、強打者を抑えていくのが仕事になる。抑えていくためには自分の状態、パフォーマンスを上げていかないといけない」。優勝のピースになるため、現状の課題と向き合っている。
工藤や木下という若手の台頭、岩崎やドリスの奮闘を改めて感じながら「負担をかけて申し訳ない」と謝罪する。中継ぎは新外国人のセベリーノを獲得したが、まだ少し不安が残る状況だ。「自分のできることをやって戻れたらいいなと思います」。石井が再び戦いの場に戻ってくる日が、刻一刻と近づいている。
【石井の経過】
◆2月11日 キャンプ紅白戦の三回、ホームのカバーに走って向かうと、転倒。そのまま病院へ運ばれた。
◆同12日 帰阪し検査を受けた結果「左アキレス腱損傷」と診断結果を発表。WBCへの辞退も決まった。
◆同21日 球団は「左アキレス腱断裂縫合術」を終え、20日に退院したことを発表した。
◆同27日 松葉杖(づえ)をついてSGLに現れ、リハビリを開始。
◆3月3日 SGLの室内練習場で、座った状態でのキャッチボールを行った。
◆4月29日 SGLで歩行訓練を開始。外野のポール間を2往復し、約25分汗を流した。
◆5月1日 ギプスや装具を取り外し、30メートル離れたトレーナー相手に30球程度のキャッチボール。
◆6月20日 室内のブルペンで、数分間ながら投球を行った。
◆7月18日 捕手を座らせて、故障後4度目のブルペン投球を行った。
