阪神・立石 昇格即安打&美守 「6番・左翼」で先発 悔し涙から1カ月、逆襲だ「チャンスメークできたことは良かった」

 「広島2-1阪神」(18日、マツダスタジアム)

 燃やし続けた勝利への執念に、スタンドの虎党たちが沸き立つ。シャープなスイングと球際の強さに、期待を抱かざるを得ない。攻守にわたる躍動は、タフな夏場の戦いに向けた大きな光。1軍再昇格した阪神・立石が「6番・左翼」で即先発出場して、存在感を発揮した。

 見せ場はいきなり訪れた。二回2死で2ボールから相手先発・栗林のカットボールを強振した。強烈な打球は、あっという間に中前へ抜けるチーム初安打。「コントロールもいい投手というのも分かっていたので、しっかり振っていこうと思ってました」と受け身にならず、快音につなげた。

 1軍での安打は6月10日・ソフトバンク戦(ペイペイ)以来38日ぶり。6月30日のファーム・広島戦(由宇)では栗林から右翼に2ランを放っており、舞台を1軍に移しても好結果を収めた。チームは栗林に2勝目を献上し、対戦防御率は0・87。今後も顔合わせの可能性があるだけに、若虎の奮起は肝要になる。

 「(安打は)出ないよりは出た方がいい。ヒットが出てない中で自分が出て点は入らなかったですけど、チャンスメークできたことは良かった」と自己評価は及第点。試合前には17日の一戦で死球を受けた前川の「右肩甲骨骨折」が判明。代役としての出場機会で、価値ある働きを見せた。

 守備では四回2死でモンテロの左前へ落ちそうな打球をダイビングキャッチ。「捕れて良かったです」と収穫を持ち帰った。屋外球場の左翼守備に就くのは5月20日・中日戦(甲子園)以来だったが、体を張ったプレーでナインを鼓舞した。

 5月19日の1軍デビューから鮮烈な躍動を続けてきたが、6月17日に2軍降格。同16日の西武戦で4打席連続三振に倒れると、悔しさで目を真っ赤にした。課題に向き合いながら研さんを積み、戦いの舞台に戻ってきた立石は「今日に関しては悪いアプローチじゃなかったと思います」と振り返った。虎の近未来を担う若虎には、まだまだ大きな仕事が待っている。

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