阪神・佐藤輝もあわや死球 胸元襲った抜け球に怒りの表情 前日3死球の広島がまた 藤川監督も叫び声上げ一触即発 前川は骨折

 8回阪神1死、阪神・佐藤輝はハーンの投球をよける(撮影・山口登) 
 8回、内角球をよけハーンを見る佐藤輝(撮影・西田忠信)
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 「広島2-1阪神」(18日、マツダスタジアム)

 阪神は栗林を攻略しきれず、8安打1得点での逆転負けで連勝が「2」で止まった。この日無安打に終わった佐藤輝明内野手(27)は1点を追った八回の打席で、広島・ハーンの胸元にすっぽ抜けてきたあわや死球というボールに怒りの表情を見せた。前日には前川が背中に死球を受け、骨折が判明した流れもあった中で、不穏な空気も漂った敗戦。19日は勝利して、カード勝ち越しを決めたい。

 胸元を襲ったブラッシュボールに、佐藤輝は珍しく怒りの表情を見せた。ポーンッとバットを放り投げると、マウンドのハーンをにらみ付け2、3歩前に出た。ベンチで顔を紅潮させた藤川監督が、強い口調で叫び声を上げる。両軍一触即発ムードも漂う中、4番は息を吐いて感情を抑えた。

 1点を追う八回、1死で迎えた打席。2ストライクからの3球目、150キロがスッポ抜けた。仕切り直して4球目のファウル後、スライダーに手を出して空振り三振。ベンチに戻っても怒りは収まらず、ヘルメットをイスに4度たたきつけた。普段、あまり感情を見せないだけに珍しい姿だ。

 前日からの流れがあって、感情が前に出たか-そんな問いに試合後、佐藤輝は無言でうなずいた。17日の同戦では七回。前川が島内から背中付近に死球を受けた。起き上がることができず交代後、試合中に広島市内の病院に直行。「右肩甲骨骨折」の重傷だった。かわいい弟分の離脱はチームとしても大きな戦力ダウン。怒りは募っていた。

 藤川監督も短い言葉に怒気を含んだ。「また明日、普通に試合をするだけです。お疲れさまでした」。今月上旬の3試合連続本塁打に目を細め、スタメンで起用していた若手ホープの離脱。4月26日の広島戦(甲子園)では、近本が左手首付近に死球を受け、骨折で長期離脱を余儀なくされた。17日の試合後に強い口調で苦言を呈していた。

 「ある程度、我慢をしていますが、タイガースは死球が多い。投手がインコースに投げるには技術が必要。技術の引き上げをしてもらいたいというのが、公に言えることかなと」。1試合3死球を受け、広島ベンチに向けた“警告”。そして。この抜け球に唇を震わせた。藤川監督、佐藤輝ともに言葉にはしなかったが、フラストレーションは募っている。

 この日は23年に28歳の若さで亡くなった横田慎太郎さんの命日。同期入団の梅野や、鳴尾浜で共に汗を流した大山、熊谷らも安打を放ち勝利を目指したが、あと一歩、広島の先発・栗林を攻略できなかった。連勝は2で止まり、2位・巨人と1差。厳しい戦いが続く中、4番は「また明日、頑張ります」と短い言葉で決意を語った。不言実行-思いはバットに込める。

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