阪神・森下の豪快な一撃に魅了される→その裏で気になる残塁の多さ 藤田平氏「走者を置いてからの工夫がほしい」

 「広島2-4阪神」(17日、マツダスタジアム)

 阪神が森下の2ランと梅野の2打点で挙げた4点を才木-岩崎の継投で守り、貯金を「10」に伸ばした。デイリースポーツ評論家の藤田平氏(78)は“変則ボール”が特長のアドゥワから一発を放った森下の集中力を評価。一方で「もうひと押し、ひと工夫が必要」と語り、残塁の多さ(13)も気になる様子だった。

  ◇  ◇

 今の森下は甘い球を逃さない。五回の2ランはアドゥワの外角を狙ったボールがシュート回転して甘く入ったようだが、完璧に捉えていた。いい打者というのは、こういう甘い球を必ず振っていくものだ。

 今季初登板のアドゥワは、ボールがいろいろと変化していて、かなり打ちにくかったのではないか。そして右打者への内角球。シュートさせているのか抜けているのか。大山への死球でも分かるように怖い印象があり、的の絞りにくさもあったと思う。

 今年はこの段階で3割をキープしており、昨年までと違って安定感がある。この試合でも“そろそろ”という雰囲気があった。

 先発投手にへばりが見え始める中盤以降になると、甘い球は来るもの。とはいえそれを見逃さない森下の集中力は大したものだ。

 一方で気になったのは残塁の多さ。4得点に比べて13残塁はいかにも多い。9イニングのうち6度も先頭打者が出塁して、その後も走者をためながら結果的に4点では物足りない。

 クリーンアップの長打力や梅野の2打点は評価できるが、点の取り方に少し工夫が必要かもしれない。もうひと押しという走者を置いてからの攻撃だ。

 上位争いから抜け出していくための今後の戦いを見据えれば、そのあたりが課題になるのかもしれない。

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