阪神・高橋遥人 開幕10連勝!79年ぶり快挙 自身初2桁星「自信になったり、まだまだだなと思ったり」

 「広島3-12阪神」(28日、マツダスタジアム)

 無敵の左腕が金字塔を打ち立てた。阪神の高橋遥人投手(30)が6回3失点で開幕から無傷の10連勝。球団では2リーグ制以降初、1947年の御園生崇男以来79年ぶりの快挙となった。12試合目での10連勝はセ・リーグ最速タイで、自身初の2桁勝利も達成。「遥人無双」はまだ終わらない。

 大歓声の中、高橋は真剣な表情で手をたたいた。自らに代打が送られた直後、打線が奮起し勝ち越し。勝利投手の権利が、転がり込んできた。

 「今日はめちゃくちゃ助けられました。(チームメートは)やっぱ、すごいなって。その後投げたピッチャーもそうですけど、本当に頼れる存在と感じました。感謝しかないです」

 いつにもなく、苦しい投球だった。味方から援護をもらった直後の初回、菊池の犠飛で失点。二回は佐々木に右翼ポール直撃の一発を浴び、あっという間に同点とされた。四回にはプロ初のボークでピンチを広げると、石原に適時打を打たれ、逆転を許した。

 それでも大崩れはしなかった。毎回走者を背負ったが、6回3失点と役割は果たした。相手先発の岡本も試合前の時点で、6月は高橋と並ぶ3勝0敗。月間MVPを争う両投手のマッチアップを藤川監督は組んだ。しびれる投げ合いで、我慢比べを制したのは高橋。指揮官は「勝負の運が向いてくれたことはうれしい」と語った。

 これで開幕から無傷の10連勝。球団では2リーグ制以降初の快挙で、1947年の御園生崇男以来79年ぶりとなった。シーズン途中も含めると2003年に12連勝した井川慶以来で、高橋は背番号29を受け継ぐ。さらに両リーグ最速で自身初となる2桁10勝目。登板12試合目での10連勝はリーグ最速タイの記録となった。左腕は「単純に2桁勝ったのはうれしい」と喜んだ。

 今季は初の開幕ローテ入りから5試合で4完封を達成するなど、スタートダッシュに成功。その後も、安定した投球で勝ち星を積み上げてきた。「(自己最多)6勝も想像できなかったですし、2桁なんて全く想像できなかった」と本人の中では出来すぎのようだ。

 仲間にも助けられながら、たどり着いた節目の1勝。「(2桁勝利は)自信になったり、やっぱりまだまだだなと思ったり。どんな時でも向上心を持って、力をつけていきたいなと思います」。ここで満足はしない。高橋の目指す場所は遥か先だ。

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