阪神・佐藤輝 走攻守で意地見せた 六回激走好捕が実らずも次戦への希望の光 藤川監督「それが実は一番重要」
「阪神0-1西武」(16日、甲子園球場)
必死に守り、バットで流れをつくり、全力で走った。勝利には届かなかったが、阪神・佐藤輝が走攻守で見せた意地。雨天中止の振り替え試合にもかかわらず、席を埋めてくれたファンに最後まで諦めない姿勢を貫いた。これが虎の看板を背負う男のプレースタイル。悔しそうにクラブハウスへ引き揚げたが、次戦への希望の光をともした。
まずは守り。1点ビハインドの六回2死一塁だった。右中間フェンスの手前まで伸びた、石井の大飛球を懸命に追いかける。「風で打球が戻ったんでね。捕れて良かったです」。いつもは“敵”となる浜風が味方をしてくれた。スライディングキャッチでもボールはこぼさず。落ちれば追加点という局面を救った。
すると、七回の攻撃で好機を演出した。代わったウィンゲンターから先頭で左前打。1死後、高寺への1球目に二盗を試みた。アウトの判定もリクエストで覆って好機拡大。「いろいろ考えて、セーフになって良かったです」。本塁は踏めなかったが、チームで唯一、三塁ベースを踏んだ。
2試合連続で1点差の僅差で敗戦。悔しい結果だが、藤川監督に悲観した様子はなかった。「日々のゲームがもちろん勝ちにいっているし、勝ちたいと100%思いながらやっていますけど、ペナントを取るというのが最大の目標ですから、こういうふうに守りをきちっとしながら展開を進めていくと。それが実は一番重要ですから」。佐藤輝だけでなく、何度も好守があった。足を絡め、4イニングは得点圏に走者を進めた。歯車がかみ合えば、必ず上昇気流に乗ることができる。
目の前で交流戦優勝を許したのは2年連続。屈辱的なことではあるが、連覇の夢が途絶えたわけではない。「頑張ります」と佐藤輝。17日は交流戦最終戦の楽天戦が控える。リーグ戦再開に向けて、雰囲気を変えるきっかけとなる勝利がほしい。
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