阪神・佐藤輝V撃!両リーグ最多9度目決勝打 負の流れ断ち切る6戦ぶり打点 連敗を「4」でストップ

 「オリックス3-6阪神」(13日、京セラドーム大阪)

 連敗中の重い空気を鮮やかに吹き飛ばした。阪神は佐藤輝明内野手(27)が初回、左中間へ決勝打となる先制の適時二塁打を放ち、連敗を「4」でストップ。自身6試合ぶりの打点で、決勝打は両リーグで最多となる9度目となった。巨人も勝ったため首位奪取とはならなかったが、頼れる4番が負の連鎖を断ち切る価値ある一勝となった。

 重苦しい雰囲気を一振りで消し去った。4連敗中、5試合連続で4得点以下、初回から後輩のけん制死…。負の連鎖が続いてもおかしくない状況で、佐藤輝が好機をものにした。「チャンスだったんで、いい当たりになって良かったです」。決勝の適時二塁打で6試合ぶりの打点。この快音が連勝街道を呼び込む。

 初回、先頭の福島が左前打で出塁しながらけん制でアウトになった。左翼席の虎党からは思わずため息が漏れる。まだ阪神に流れは来ないのか。一瞬、そんな空気が漂ったが、2死から森下が二塁打でチャンスメークすると、光が差した。2メートル超えの長身右腕・ジェリーの速球を流し打ち、左中間フェンス直撃の先制適時二塁打。「良かったです」。塁上でポンポンと手をたたき、喜びの感情を表現した。

 結局、これが決勝打。両リーグ最多の9度目の決勝打と、やはり勝負強い。6月は今季初の2試合連続無安打もあり、9試合に出場して30打数8安打で打率・267、1本塁打、5打点。“三冠男”にしては少し物足りないように映るが、4試合連続安打に8試合ぶりのマルチ安打と状態を上げてきた。

 まだ連続無安打がなかった5月。その秘訣(ひけつ)を明かしていた。「一日、一日、また新しい日でという感じでやってるんで、いいんじゃないですか」。一喜一憂しない。これはキャリアを積むごとに、心がけていたことだった。「悪い時に頑張れるというのが大事」。チームとしても、個人としても今が、今年初の“その時”なのかもしれない。一つの壁を乗り越えようとしている。

 気づけば、交流戦はほぼ休みなく戦っている。雨天中止などもあり、甲子園から博多、そして大阪へと移動の繰り返しだった。少なからず疲労も感じているだろう。コンディションの整え方はWBC期間中、大谷から聞いた。「練習をしない日もあると言っていた。練習も大事ですけど、コンディションを整えることも大事」。グラウンド入り後は入念にストレッチをする。日々の積み重ねを結果につなげている。

 チームは4連敗で止めた。交流戦の負け越しは決まっているが、セ・リーグは激しい首位争いが繰り広げられている。苦しい期間もベンチの雰囲気は「大丈夫です」と大きな変化はなかった。一度へこんでも、再びはい上がれるのが猛虎の強みだ。パ・リーグとの戦いも残り3戦。全て勝ってリーグ戦再開といきたい。

 ◆京セラ150勝 阪神は今季土曜日の試合で10勝1敗1分け、勝率.909と勝ちまくっている。デーゲームでも18勝6敗1分け、勝率.750と好調だ。また準本拠地として使う京セラドーム大阪で、通算150勝となった。

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