阪神ドラ1・立石 15打席ぶり安打から貴重な先制点 「気分転換にテルさんに」人生初アイブラック「前を向いてできた」

 「ロッテ0-1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 ようやく黄金ルーキーが目覚め、笑顔を取り戻した。幕張の心地いい風を受けながら、阪神ドラフト1位の立石正広内野手(創価大)が15打席ぶりの安打。「ヒットが出たほうがいいので。毎日、続けるためにもしっかり捉えられたのは良かったです」。久しぶりの快音が合図となって、猛虎打線が貴重な先制点をもぎ取った。

 二回無死、6番の立石から始まった。追い込まれながら、田中の149キロ直球を捉えて左前へ。塁上では両手でガッツポーズをつくった。「きょうは右投手が多かったのでちょっと踏み込みながら、しっかり向かっていくイメージでいきました」。22日からの巨人3連戦ではプロ初本塁打を放つなど、計7安打の大活躍。ただ、交流戦開幕後は日本ハムとの3連戦で13打数無安打と苦しめられた。

 初めてぶつかったプロの壁と言ってもいいだろう。そんな時に藤川監督から「たった何打席かであまり心の揺れ動きは必要ないよ」と言葉を送られていた。立石も心にしまい、意識していたことがある。「やっぱり守備も任されているわけなので。そこで絶対に変な油断が出ないように意識していた」。野球は打つだけではない。安打のなかった3試合も守備での貢献はあった。

 そして、先輩たちも温かかった。この日は「気分転換にテルさんにやってもらって」と初めてアイブラックをつけた。人生初のこと。苦しい時期も「周りのいろんな先輩方がしっかり声をかけてくれたので、前を向いてできたと思います」と支えが力になった。

 これが復調の一打となるはずだ。通算10安打で6得点と立石には流れを変えられる力がある。まだ、ここ4試合で計5得点と猛虎打線は絶好調とは言えない。勢いをもたらす、期待のドラ1ルーキー。幕張での1勝、敵地での一本から上昇気流に乗っていく。

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