阪神・高寺 千金V弾!高橋宏から今季1号 練習から感じた進化の予感「飛ぶんですよ」
「中日0-2阪神」(6日、バンテリンドーム)
豪快にバットを振り抜くと、白球を見ながらゆっくりと駆け出した。右翼席へ着弾し、右手の人さし指を突き上げる。阪神・高寺の今季1号は決勝2ランとなった。「うまく打てました」。終わってみればこの2点だけ。貴重な一発をたたき込んだ。
両軍無得点の六回無死一塁。目の前で投手の高橋が安打を打った。「すごいなと思って。続きたいなと思った」。初球はバントの構えで見送り、続く152キロの直球をドカン。「真っすぐが速い投手なので、真っすぐは毎回狙っています」。飛距離109・7メートルの通算3号。狙い澄まし、一振りで仕留めた。
練習から予兆は感じさせていた。今年はバンテリンドームでも柵越えを連発。「飛ぶんですよ」と笑っていた。これもオフの取り組みの成果。年末年始は地元の長野県で後輩と一緒に己と向き合った。近年は先輩らとの合同自主トレが主流だが、23歳の若手ながら“座長”。そして、帰阪後はSGLで豊田と2人での特訓を始めた。
努力の「1番」
早朝から球場へ。午前9時にはウエートトレーニングからノックまでを終え、あとは室内での打撃という日々を送った。「誰もいないところでやることに意味がある」。天然な発言もあるが、ひたむきな努力は先輩からも一目置かれる存在。「高寺は本当に練習している」という言葉を多くのナインが語る。
4月28日のヤクルト3連戦(神宮)から試合後の若手指名練習も行われ、約30分間黙々とバットを振っている。育てながら勝つというチーム方針を体現。藤川監督は「野球選手として勝負してくれればという思いで1番に入っていますから。さらに飛躍していく姿を期待したい」と今後も1番打者での起用を示唆した。
4試合連続のリードオフマンで3戦連続安打。連敗を止めるアーチになった。「試合に入ったら必死にやるだけ」と高寺。近本の代役で終わらせたくない。新たなスター誕生の予感を漂わせている。
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