阪神・大竹 最遅68キロ、緩急使ってG打線手玉に 六回まで二塁踏ませず7回1失点2連勝
「阪神7-5巨人」(2日、甲子園球場)
指先に闘志を宿して、阪神・大竹耕太郎投手が攻め抜いた。1点差に迫られた七回。なおも2死一、三塁のピンチで代打・坂本を迎えた。ファウル、見逃しで追い込むと、3球目は内角直球で空振り三振。二度、声を張り上げ、ほとばしる感情をあらわにした。「あそこで勝負を決めるつもりで、最後はインコースに気持ちのこもったストレートを投げられた」。7回4安打1失点で、2勝目をつかんだ。
六回まで二塁すら踏ませず、巨人打線を手玉に取った。四回先頭の平山には、初球に85キロのスローボールでストライクを奪い、98キロのチェンジアップで右飛に料理した。五回2死では浦田に、この日最遅となる68キロの遅球で左飛。スタンドがどよめく中、今季初となった伏見とのコンビで淡々とアウトを重ねた。
2点リードの七回は小浜の右前適時打で1点を献上するも、代打・坂本には直球勝負を選択。「あのシーンに関しては、初球も真っすぐでファウルを取れた。しっかり差せているイメージがあったので、そのまま思いっきりいきました」。相手の反応を察知しながら、変幻自在に88球。今季初となる甲子園での巨人戦勝利を支えた。
これで甲子園のデーゲームは通算14試合で10勝目。過去、一度しか負けがなく、無類の強さを誇っている。その要因は、思考の向け方にあるという。「デーゲームだったら、勝って夜ご飯を食べているという『勝った先』をイメージしているんですよ。それがいいのかなと。優勝にしても『優勝してみんなでハワイに行ってる』とか。もう1個先のイメージは、すごく大事かなと思うので」と自身の持論を明かす。
今季初の中5日も意に介さない。「世間的に、中5日は、いいイメージがないかもしれないけど“ただ、一日詰まるだけ”なので」と泰然。独自の視点で事象を捉えながら、好結果に結びつけている。これで自身2連勝となり「いい登板を、もっと積み重ねていけたら」と大竹。クレバーな男が5月戦線を熱くする。
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