阪神・大山 衝撃の悪球撃ち弾 顔面の高さのボール球をズドン 近本離脱の非常事態に同学年が燃えた
「ヤクルト10-5阪神」(28日、神宮球場)
試合後、阪神・大山悠輔内野手(31)はグラウンドに一礼し、足早にロッカールームへと引き揚げた。後味の悪すぎる敗戦。それでも、まだ開幕から1カ月がたったばかりだ。チーム一丸で乗り越えるべきシーズン序盤の正念場。その中心に背番号3の頼もしい背中がある。
6点のビハインドを背負った四回だ。1死から森下が右中間への二塁打を放ちチャンスメーク。続く佐藤輝が四球を選び一、二塁とした。ここで大山が打席へ。「まずは1点という気持ちで打席に立ちました」。吉村に2球で追い込まれたが、3球目、顔と同じ高さほどに投じられた148キロ外角直球を豪快にスイングした。見逃せばボールの“悪球”。神宮の夜空へと放たれた白球は、バックスクリーン右へ飛び込む今季4号3ランとなった。
昨季までで通算打率・287、16本塁打、60打点と好相性の球場で今季も早速、躍動。直近10試合で打率・343、3本塁打、13打点と調子はうなぎのぼりだ。
チームが失った大きすぎる存在が、心にともる火を燃え上がらせる。同学年の近本が死球により左手首を骨折し、離脱を余儀なくされた。春季キャンプ中には、お互いへの思いを語っていた2人。近本が「頼りにしています。いろいろ背負っているものがある。そういうものを(チームメートに)伝えてくれている」と言えば、大山も「一緒ですね。すごく尊敬していまし、刺激をもらっています」と呼応する。信頼し合い、高め合ってきた仲間の不在というピンチも、主砲として一層チームをけん引する。
一時逆転満塁弾を放つも敗れた22日・DeNA戦(横浜)後には「あのホームランを勝ちにつなげていけるように」と語っていた大山。こよいのアーチにも決して満足はしていないはずだ。神宮の闇夜に放った一発が、頂への道を照らす一筋の光となることを信じ-。前だけを見て進んでいく。
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