阪神・藤川監督「ファンと現場が一体になっている証し」 セ最速タイ通算100勝!巨人・原監督に並んだ「非常に満足」

 「阪神1-0広島」(26日、甲子園球場)

 信頼する仲間たちと一塁線上に整列し、黄一色に染まったスタンドを見上げる。勝っても負けても、ファンに感謝を伝える儀式。ただ、六甲おろしが流れる試合後は、阪神・藤川球児監督にとって唯一至福の瞬間だ。節目の通算100勝。就任167試合目の到達は巨人・原辰徳監督に並ぶ、セ・リーグ最速タイ記録となった。

 「ファンと現場が一体になっている証しかなと思います。阪神タイガースとしての結果が見えてくると、また頑張ろうかなと思いますね」。近本の骨折にやり場のない憤りもある。ただ、チームを勝利に導き、ファンに歓喜を届けるのが使命。いつだって声援が背中を支えてくれる。4万2611人のスタンドが答えだ。

 DeNA戦の連敗から雨天中止、引き分けを挟んで迎えた一戦。投手戦に風穴をあけたのは佐藤輝のバットだった。開幕前に森下、大山とともにキーマンに指名した主砲の一発。「大きいんですよ。これは野球というスポーツにおける4番の重みでしょうね」と称賛し、「でも、みんながそれをうまく守ってくれました」と、藤川野球を象徴する1勝の余韻に浸った。

 監督就任2年目を忙しく過ごす。そんな日々を「期間限定の恩返し」と笑う。18歳で入団し、育ててくれた球団に対する感謝…孤独なマウンドに立った時、声援をくれたファンに対する感謝。引退後、球団と交わした約束がある。「監督は自分しかいないとなれば引き受ける」。使命とするのは10年後も続く常勝タイガース。まだ道半ばだ。

 優勝した昨オフ、2足のブーツを買った。「履くだろうなと思って買うけど、履かないから家が靴だらけになってね。時間がなかった。嫁さんに、どうした?って。忙しいってことだね、多分」。映画やドラマも見なくなった。「グラウンドでそういうものを見てもらう仕事ですからね」。24時間、阪神タイガースの監督。没頭する日々に趣味も休息の時間もない。

 セ最速タイの100勝。現役時代から個人の記録に興味を示さぬ指揮官が、「非常に満足していますね」と喜びも語った。積み重ねてきた1勝、1勝はコーチ、スタッフ、選手…そしてファンと築いた結晶だからだ。「阪神タイガースのチームワークが結果として表れている。単純にうれしいですね。ベストということですから」。愛するチームが猛虎であり続けるために、期間限定の恩返しに没頭する日々は続く。

野球スコア速報

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス