【糸井嘉男氏の眼】阪神がみせた王者の戦いぶり 八回無死一、二塁の中飛で森下&佐藤輝がタッチアップ 一方で響いたバント失敗
「阪神2-2広島」(25日、甲子園球場)
阪神は延長十二回の戦いの末に今季初の引き分けに終わった。1点を先制された直後の初回に大山の犠飛で同点とすると、八回に小幡の押し出し四球で1点を勝ち越したが、2-1の九回に岩崎がモンテロに自身のグラブをはじく同点の適時内野安打を許した。試合時間は両リーグ今季最長の4時間58分。デイリスポーツ評論家の糸井嘉男氏は「一時勝ち越した八回の攻撃は『王者の戦いぶり』と言えるもの」と指摘した。
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4時間58分ですか!今季両リーグ最長の試合時間ということで、両チームの選手もファンの皆さんもお疲れさまでした。
勝つことはできませんでしたが、一時勝ち越した八回の攻撃は「王者の戦いぶり」と言えるものでした。先頭の森下選手が右翼線への二塁打で出塁し、テルの申告敬遠で無死一、二塁。続く大山選手が中飛を打ち上げましたが、二走の森下選手がタッチアップで三塁を陥れ、一走のテルも中継プレーの状況をよく確認して二塁に進みました。
二、三塁となって一塁が空いたことで、広島ベンチは高寺選手の打席でも申告敬遠を選択せざるを得なくなった部分もあったでしょうし、塁を埋めたことで結果的に小幡選手の押し出し四球につながりました。クリーンアップの選手が打つだけではなく、走塁にも高い意識を持っている。こういったチームは、おのずと勝ち星を積み重ねていくことでしょう。
一方で何度かあったバント失敗が試合を難しくしてしまいました。六回には無死一塁で高寺選手が2球続けてバントを失敗し、最後は空振り三振に倒れました。ターノック投手の直球は非常によく動くので見た目よりバントは難しいのですが、若手選手にとっては求められた作戦を決めるべき時に決めることで、自身の価値をさらに上げることになります。次は期待したいですね!
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