【藤田平氏の眼】阪神・高橋 非の打ちどころのない投球 真っすぐは球威もキレも抜群でみんな振り遅れ 先発陣で最も安定
「中日0-3阪神」(12日、バンテリンドーム)
阪神が中日に3連戦3連勝し、今季初の4連勝とした。高橋遥人投手(30)が5安打に抑え、今季登板3試合で2度目の完封勝利と無双状態。4月までに2完封の左腕は1969年の江夏豊以来、57年ぶりの快挙だ。相手の高橋宏斗投手(23)との“高橋対決”も2戦2勝。チームは対セ・リーグ一回りを終え、11勝4敗で貯金も今季最多更新の7。14日からは甲子園で巨人を迎え撃つ。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「高橋は今の阪神先発陣では最も安定感がある」と称賛した。
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高橋は非の打ちどころのない投球だった。真っすぐは球威もキレも抜群で、打者にすればスピードガンの球速以上の速さを感じていたのではないか。どの打者もタイミングが取れていなかった。振ろうとする準備ができた時には、すでに近くまでボールが来ているから、みんな振り遅れ。バットに当てたとしてもファウルにしかならない。
加えて変化球も素晴らしかった。低めにきっちりと制球されており、空振りやファウルで早めに追い込んで、常に有利なカウントで勝負できていた。右打者の内角へのスライダー、チェンジアップもよく決まり、バットに当てさせなかった。
120球以上を投げたが、最後まで球威も落ちることなく、スタミナも抜群。むしろ尻上がりに球の走りが良くなり、六回以降の4イニングで7個の三振を奪った。
プロ入り後は肘を痛めて苦しい時期も経験したが、もともと力のある投手。肘の不安もなくなり、本来の力を発揮している。今の阪神先発陣では最も安定感がある。どこまで勝ち星を伸ばしていけるか楽しみだ。
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