阪神・佐藤輝 大谷ばり鼓舞で大逆転呼んだ 九回先頭二塁打から一挙4得点 流れを変える長打意識「一番の打撃だと思う」
「中日3-5阪神」(10日、バンテリンドーム)
力と力のぶつかり合いを制し、二塁上で両手を振り上げた。劣勢の雰囲気を覆す、逆転への口火打。阪神・佐藤輝が大谷ばりの鼓舞で、一挙4得点を呼び込んだ。「チームみんなで逆転できたんで良かったです」。3時間40分の激闘に少し疲れた様子だったが、充実感をにじませてバスに乗った。
八回に1点を追加されて、マウンドには守護神の松山。オリジナルムービーも流れ、完全に中日のペースだった。先頭で打席に立つと初球の153キロ直球をきっちりと見送り、続く153キロの高め剛速球を強振。パワーで勝り、右翼線へ白球を運んだ。
二塁へ滑り込むと、三塁ベンチに両手を上げて雄叫び。ポンッと手をたたき、ここから反撃だと合図を送った。「先頭だったんでね、いい結果になって良かったです」。この一打を皮切りに5本の安打を集中させ、4得点で逆転勝ち。昨季王者の強さを見せつけた。
二回には守備でミスもあった。先頭・細川の三塁線のゴロをうまくさばいたが、一塁へ悪送球。これが先制点につながっていた。ナインが村上を中心にマウンドへ集まると、グラブで口元を隠して声かけ。「切り替えていきました」。チームを背負う一人として、下を向くことはなかった。
これで両リーグトップとなる、今季7本目の二塁打。今年は以前よりも長打を求め、数字にも表れている。きっかけになったのは、昨季の日本シリーズで感じたパワーの差。「ホームラン、長打というのが一番の打撃だと思うんで。シングルヒットよりもツーベースとかね。そこを僕自身もやっていきたい」。今年は打率も残しながら、流れを変える長打が目立つ。頂上決戦での悔しさが、己の打撃をさらに進化させた。
昨年から名古屋は絶好調。ビジター球場では最多の7本塁打を記録していた。今季からはホームランウイングも新設されて、狭くなっている。二塁打よりも本塁打。目の前の結果に一喜一憂することなく、常に高みを目指し続ける。
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