阪神・佐藤輝 セ単独トップ打点9の同点犠飛で初回で逆転演出 マルチの坂本「みんなで勝つ」開幕4カード連続勝ち越しへ
「阪神2-3ヤクルト」(8日、甲子園球場)
甲子園がため息に包まれた。阪神はヤクルトに2-3で逆転負けし、首位浮上を逃した。1点を追う初回、佐藤輝明内野手(27)が左翼へ同点犠飛を放ち、木浪聖也内野手(31)が勝ち越しの左前適時打を放ったが、二回以降はヤクルト投手陣に抑え込まれた。9日は打線の奮起で、開幕4カード連続勝ち越しを決める。
初回に嫌な形で先制点を奪われても、猛虎打線はすぐに牙をむく。上位打線で作った好機を虎の4番が返す、王道の得点シーン。佐藤輝が2試合連続打点となる、左翼への同点犠飛を放った。「先制された裏に取り返せて良かったです。最低限の仕事はできたかなと思います」。連勝とはならなかったが、2日連続で聖地を盛り上げた。
1点ビハインドの初回1死一、三塁。松本健の初球カットボールを打ち上げ、犠飛には十分な飛距離を飛ばした。これで今季9打点。打点ランキングで単独トップに躍り出て、昨季のMVP男が2年連続での打撃タイトル奪取へスタートダッシュを決めている。
1点ビハインドの八回無死一塁では打ちたい気持ちを抑えて、きっちりと四球。大山の併殺で得点にはつながらなかったが、最後まで勝利への執念を燃やした。試合後も表情を曇らせることはない。「また明日頑張ります」と次戦へ切り替え、クラブハウスへと歩を進めた。
九回に意地を見せたのは主将の坂本だった。先頭でキハダから左線二塁打を放つと、二塁上で両手を挙げてベンチを鼓舞する。ゲームキャプテンとして、女房役として、1勝への思いを全身で表現した。追いつき、勝ち越すことはできなかったが最後まで必死に食らいつく。「ロースコアのゲームを取りきりたいと思ってる」と敗戦後には悔しさを吐露した。
捕手としては「2点目を防げたら」と六回に早川を最少失点に導けなかったことを反省。一方で七回から九回は無失点で望みをつないだ。「みんなも粘りつつ、粘りつついってる。向こうもね、そんな簡単に点をくれるわけじゃない。これが野球だから」。またチーム一丸で相手に立ち向かっていくと誓った。
首位・ヤクルトとは1・5ゲーム差に広がり、この3連戦での首位浮上はお預け。ただ、開幕カードから続く、カード勝ち越しの可能性は残っている。「また明日、みんなで勝ちたい。ずっとカード勝ち越しができてるんで、それを明日勝ってできるように頑張ります」。チーム唯一のマルチ安打で打率は・320まで浮上。頼もしい主砲と主将が虎を引っ張り、4カード連続の勝ち越しを決める。
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