【岡義朗氏の眼】広島バッテリーを揺さぶった阪神・高寺の偽走 走塁面で反省材料残した福島
「広島2-1阪神」(5日、マツダスタジアム)
阪神が今季初のサヨナラ負けを喫した。1-1で迎えた九回、桐敷がモンテロに左翼へサヨナラ弾を浴びた。チームの連勝は3でストップ。対広島戦の連勝も8で止まった。先発・高橋は6回5安打1失点。打線は広島先発の栗林の前に苦戦していたが、0-1の八回に近本が左犠飛を放って同点に追いついた。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「阪神の走塁に対する意識の高さを感じた」と指摘した。
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阪神の走塁に対する意識の高さを感じた。1点を追う八回、先頭で代打の高寺が中前打で出塁した。続く福島の打席では送りバントの選択肢もあったが、一走の高寺は偽走を仕掛けて広島バッテリーを揺さぶった。
ここまで制球良く投球を続けていた栗林に対して、目に見えないプレッシャーがかかっていたことは明らかで、2ボール1ストライクとボールが先行した。4球目で福島は遊ゴロに倒れたが、スタートを切っていた高寺は二塁に進み、近本の同点犠飛につながった。偽走は盗塁があると思わせないといけないが、飛び出し過ぎてもいけない。絶妙なさじ加減が必要だが、高寺は非常にうまかった。
一方で六回の走塁には課題が残った。1死三塁から近本の一ゴロで三走の福島が本塁で憤死した。ギャンブルスタートであれば福島のスタートは遅かった。福島の走力であれば、もっと際どいクロスプレーに持ち込まなければいけなかったが、結果的に中途半端な走塁になってしまった。
ただ、得点機がついえたと思われた直後、近本が二盗を決めて再び得点圏に走者が進んだことは、攻撃のバリエーションの豊富さを示した。
左翼を争う福島と高寺がともに打撃で結果を出したが、走塁面で福島に反省材料が残った。脚力が魅力の選手だけに、さらに経験を積んで判断力も磨いていってほしい。
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