阪神の具志川キャンプが大盛況だった理由 来場者前年比1万人増!企画統括部部長「身近に触れ合えることが肝」

 阪神のファームキャンプ地、沖縄県うるま市の具志川野球場は連日盛況のまま25日間のキャンプ期間を終えた。総入場者数は移転初年度(2023年)の6000人から年々右肩上がりで、3年後の今年はついに3万人超え。まさに“具志川フィーバー”と言うべき盛り上がりを仕掛けたキャンプ担当の球団関係者に人気の秘密、これからの展望を聞いた。

 2月1日、午前8時。まだ選手を乗せたバスが到着していない時間帯から球場はファンであふれていた。新外国人のモレッタも「ファンの人がすごく熱狂的で驚いたよ」と衝撃を受けるほどの“熱”は同25日のキャンプ打ち上げまで継続。期間中の総来場者数は過去最多だった2025年の2万1800人を大幅に上回る3万3800人を記録した。

 「想像以上です。受け止めきれないくらい(笑)」。そう語るのは、キャンプ運営を担当する球団本部企画統括部・馬場哲也部長。宜野座で行われた歓迎セレモニーで、宜野座村の當眞淳村長から「日頃から調整役で駆け回っている担当の方に感謝を込めます。Baba Nice Day!」と愛あるイジリを受けていたその人こそ“具志川フィーバー”の仕掛け人の一人だ。

 23年の移転後、まずは宜野座だけに向きがちなファンの視線を具志川にも向けてもらうことから始めた。もう一人の仕掛け人、同部・松本悦子主任は観光バスツアーの行程に目をつけたと明かす。「これまで宜野座にしか行かない行程だったものを、移転2年目からは具志川も訪れるように」と旅行会社と連携し、具志川に目を向ける流れをつくった。

 メイングラウンドから具志川ドーム(屋内練習場)へと続く道は選手が頻繁に通り、宜野座にはない“距離感”でファンサービスが行われる。「身近に触れ合えることが肝になっている」(馬場部長)、「具志川の魅力を知って、リピーターのファンが増えている」(松本主任)と、じわじわ魅力が浸透。加えて、新人選手の等身大パネルを用いたSNSキャンペーンなど、独自のイベントを積極的に展開し、来場者数を伸ばしてきた。

 馬場部長が「閑古鳥が鳴いている場所でやるよりは、ファンの熱気がある方がエネルギーをもらえる部分はあると思う」と選手側のメリットに触れた上で、具志川にファンを集める最大の目的を松本主任が明かしてくれた。

 「一番はうるま市の経済活性化です。球場の施設を充実させるのも、ほとんどを市が建ててくださっています」

活性化

 移転1年目は仮設だったプルペンが2年目に新設され、3年目には防球ネットが8メートルから14メートルにかさ上げ。今年は「うる虎倉庫」と呼ばれる巨大倉庫がサブグラウンド横に新設。費用のほぼ全てをうるま市が負担している。市の経済の活性化が球場施設の充実というかたちで還元され、ひいてはチームの強化につながる。

 今年は想定以上の来場者が訪れたこともあり、トイレの排水トラブルが発生。すぐに修復したが、来年はそれも含めて、さらに充実した球場となるように策を練っている。松本主任は「うるま市さんはスポーツアイランドのように成長していくイメージを持っている。それに私たちも協力して、なおかつチーム力が強化できれば」と未来を見据えた。(デイリースポーツ阪神担当・藤丸紘生)

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