阪神ドラ3・岡城「1番・中堅」へ“センター試験”挑む 英和辞典持って入寮 助っ人と積極コミュで具志川Cからはい上がる
阪神の新人7選手が5日、兵庫県尼崎市の「虎風荘」に入寮した。ドラフト3位・岡城快生外野手(22)=筑波大=は思い出の品として難関の国立大学受験時に愛用した紙の英和辞典を持参。若虎は「1番・中堅」を大目標に掲げており、プロでも“センター試験”に挑む。英語の勉強も再開し、外国人選手と積極的にコミュニケーションを図っていく構えも示した。
使い込まれた紙の辞典には特別な思いがこもっている。岡城が持参したのは、英和辞典。筑波大合格を目指し、猛勉強していた頃の“相棒”だ。「(大学入学共通テストの)全教科の中で、英語(の点数)が一番良かった。ずっと使っていたのもあって、何だか捨てがたくて」。大学入学後は使う機会が減ったものの「お守りみたいな感じ」と愛用してきた。
周囲が電子辞書を使う中、紙の辞典を使い続けたことも「ちょっと変なこだわり」だったと明かす。「ペンを引くと、残るので。一度調べた単語に赤線を引いて、次にもう一度分からなくなった時は青線を引いて。色が多くなるほど、自分が分からない単語になる。(自分の課題が)ピックアップされていくので、それが良かった」と、懐かしげに振り返った。
大学時代にはデータ分析で自身の弱点をつぶしていき、成長を続けてきた。「大学では特に課題をしっかり把握して効率よく克服する力が、ある程度ついてきたかなと思ってます」と自身の強みを明かした。今年の抱負を問われ「センターでのスタメン出場を大きな目標に頑張っていきたい」と宣言。それを実現するには不動の中堅手・近本という高き壁を越える必要がある。
目標の実現に向け、語学力アップにも励む。寮の隣室はドミニカ共和国出身のマルティネス。その他にもチームには外国人選手が多く在籍する。現在の自身の語学力については「ちょっともうしゃべれないです(笑)。もう一度勉強して、しゃべれるように」と語学の勉強を再開すると決意。「言語にとらわれて幅が広がらないのは、ちょっともったいないなと思っている。積極的に話していけたら」。助っ人と交流を図り、いち早くチームに溶け込む。課題を克服しながら、“センター試験”の突破を目指す。
2月の春季キャンプは具志川組(2軍)でのスタートとなる見込み。ただ、藤川監督はかねて11日の紅白戦(宜野座)で新人選手を積極的に起用するプランを明言している。すなわち首脳陣にアピールし、熾烈(しれつ)な外野手争いに割って入るチャンスは十分にある。「スタートラインに立ったので、あとはやり切るだけ」。すっきりとした寮の一室から、岡城の新たな挑戦が始まる。
◇岡城 快生(おかしろ・かいせい)2003年6月23日生まれ、22歳。岡山県出身。183センチ、83キロ。右投げ右打ち。外野手。吉備小1年から岡山庭瀬シャークスで野球を始め、吉備中では軟式野球部に所属。岡山一宮では1年秋からベンチ入り。筑波大では2年春にリーグ戦初出場。50メートル走5秒82。遠投115メートル。趣味はギターで特技はけん玉。
◆確定申告本=17年・加藤拓也投手(広島1位)前年の入団発表の帰りに新幹線の中で読破した「青色申告スタートブック」とともに登場。慶大を経て個人事業主となるため、税金について意識を高めた。
◆ポケット六法=18年・宮台康平投手(日本ハム7位)東大法学部出身とあり、小型の法律書を持参した。学生時代は常に机の上にあった相棒だった。他にもトレーニング関連の本を約10冊。
◆ナチス研究学術書=20年・松田亘哲投手(中日育成1位)名大の卒論執筆用に持ち込んだ、ナチスドイツに関する学術書6冊が周りを驚かせた。硬軟織り交ぜた書籍18冊を持ち込んだ。
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