阪神・ドラ4早瀬 丹波の星になる 佐々木恭介氏以来54年ぶりプロ野球選手 地元の応援実感「活躍して広めたい」

 阪神のドラフト4位・早瀬朔投手(18)=神村学園=が3日、地元の兵庫県丹波市にある「丹波年輪の里」で自主トレを公開した。ランニングやキャッチボールなど、約1時間の練習。佐藤輝明内野手(26)や村上頌樹投手(27)らで形成される兵庫県民会の“末っ子”は、同市で54年ぶりのプロ野球選手となることから「丹波の星」になることを誓った。

 まだうっすらと雪が積もり、凍えるような寒さの丹波市で早瀬の心は燃えていた。年末年始だからといって休みはない。「一日ゆっくりするとかではなくて、少しでも体を動かせるようにやっていました」。すでに芽生えているプロ野球選手としての自覚。その裏では地元民が強く背中を押してくれていた。

 実家に帰省したのは昨年12月23日。家族やご近所さんだけでなく、スーパーでも多くの人が声をかけてくれた。地元の好きなところは「地域の皆さんが温かい」。隣の丹波篠山市からロッテの中森、多可郡からは巨人の大勢と現役プロ野球選手を輩出しているが、丹波市では元近鉄の佐々木恭介以来54年ぶり。市民からは地元のスターとして期待される。

 タテジマを着られることは有名になるための近道だ。当然、兵庫県で阪神ファンも多い。自身も幼少期はタイガースに憧れを抱いていた。昨季のチームは佐藤輝や村上、坂本、近本、才木と兵庫県民が大活躍。下村と今朝丸もネクストブレイク候補として名前が挙がっている。チーム8人目の兵庫県人として負けていられない。

 「丹波からも応援してくださる方がいっぱいいる。その応援に恥じないように、しっかり恩返しをしたい。丹波といったら丹波篠山と言われることも多いので、僕が活躍して丹波市を広めたい」

 この日の自主トレ場所に選んだ、「丹波年輪の里」は幼い頃から家族と野球をした思い出の地。将来的には地元での野球教室開催も夢見る。実家では「丹波大納言小豆」で作った祖母特製のぜんざいでパワーも蓄えた。新たな船出に向けて、着々と準備を進めている。

 185センチの長身から繰り出される最速150キロ超えの直球が武器。「自分は負けるのが嫌いなので、負けない投手を目指してやっていきたい」。地元の星から兵庫の顔となり、球界を代表する投手へ。丹波市の広大な大地から、大きな花を咲かせる。

 ◆早瀬 朔(はやせ・さく)2007年8月30日生まれ、兵庫県出身。18歳。185センチ、79キロ。右投げ左打ち。神村学園では2年春夏、3年夏に甲子園出場。U18W杯では3試合に投げ自責点0。打者に向かっていく投球スタイルで、150キロを超える直球を投げる本格派右腕。

 ◆丹波市 兵庫県の中央東部に位置し、2004年11月に氷上郡柏原町、氷上町、青垣町、春日町、山南町、市島町が合併して発足した。人口約6万人。気候は年間を通じて寒暖差が大きく、秋から冬にかけて発生する朝霧、夕霧は「丹波霧」と呼ばれる。25年7月30日に国内観測史上最高となる41.2度を記録したが、6日後に群馬県伊勢崎市が41.8度で更新した。「丹波栗」「丹波黒大豆」「丹波大納言小豆」などが名産品として知られる。06年には市の南端に位置する篠山層群で恐竜の化石が発見され「丹波竜」と命名された。

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